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診断時のロールシャッハテスト 細部に目が行きがち?

いつもスキをくださって、ありがとうございます。

本日は、WAIS-IVのテストと同時に検査してもらった「ロールシャッハテスト」について説明したいと思っております。

ロールシャッハテストとは?

もしかしたら、インターネット上で、白黒のチョウのような絵をご覧になった方も少なくないかもしれません。それが、ロールシャッハテストに使われる代表的な絵です。

ロールシャッハテストは、スイスの精神医であるヘルマン・ロールシャッハによって、20世紀初頭に作られた、絵を使った心理検査です。日本にも1930年代に導入され、90年に渡って行われてきました。

ロールシャッハ・テストとは?目的と診断手順、受検方法は?結果の信頼性は?気になる疑問をまとめました(りたりこ発達ナビ)

具体的にはインクが染みたような白黒の絵または薄い色が付いた絵を1枚ずつ、合計10枚見ていき、それぞれ「いったいに何に見えるか?」を答えるというものです。真ん中を中心にして、ほとんど左右対称の絵です。

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ロールシャッハで代表的なチョウのような絵(下手な手書きですみません)

このテストは発達障害を判定するために使われるテストでありません。また心理的な検査なので、正解・不正解があるわけではありません。

このテストはWAIS-IIIやWAIS-IVの検査キットには含まれてはいませんが、発達障害の診断時に、WAISのテストとセットで行われます。

今回は一部、ピンクや薄い青緑色といった色がついた絵もありました。

何見えるかが判断できず、時間をかけても何も答えられない場合もありますが、それも結果に含まれます。

何通りにも見えてしまう絵や答えられない絵も

今回のWAIS-IVの検査の際には、筆者は2日目にロールシャッハテストを受けました。想像力に乏しいので、何に見えるかわからず、答えられないような絵もありました。また何通りにも見える絵もありました。

例えば下の絵です。

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①コウモリ

②飛び立つ人(左右1人ずつ)

③女性2人が並ぶ(上のとんがった部分が人の頭)

(下手な手書きですみません)。

答えるのに時間がかかった絵や「何に見えるか分からない」と答えた絵もありました

筆者は枝葉末節に目が行きがち?

模範解答がハッキリと分からないので、この部分から発達障害的な傾向は自分ではわかりにくいところがありました。あくまで予想なのですが、おそらく多くの定型発達の人が全体を見て、○○だとパッと判断するのに対し、筆者は

・とんがった部分が人の顔に見える

・左右に人がもたれかかっているように見える

といった回答が多かったような気がします。

筆者は、小さいころから、全体ではなく細部にばかり目が行きやすい(いわゆる枝葉末節に目が行く)ところがあります。また、発達障害を抱える人は、一般的に、抽象的な概念をとらえるのが苦手です。そこが表れていた可能性はあります。