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【自閉症】趣味聞かれたとき。


昨日、会社の人にランチに連れていってもらった。
そこで趣味を聞かれた。

めんどい。めんどい。くっそめんどい。
悪気ないのわかってる。だからめんどいって思うの申し訳ない。

でも言わせてほしい。めんどい。


そこから話広げられるのめんどい。
もうめっちゃめんどい。

でも、「趣味はないです」って言って微妙な雰囲気になるのもなんか申し訳ない。
俺自身としては別に微妙な雰囲気になっても全然いいんだけど。

先輩からしたら「新卒の子の緊張を解いてあげよう」って思ってるはず。
だから微妙な雰囲気にしちゃったら、先輩は
「やばい。新卒の子ぜんぜん盛り上がってない」
みたいに思うかもしれない。

どうすればいいんだ。どうすればいいんだ。
……と、ずっと無言で考えた。

趣味は?って聞かれてから1分くらい経った。
俺の体感では8時間くらい経ってる。

もう疲れた。体感では8時間考えっぱなしだ。
とりあえず隣に座ってる同期にバトンタッチして、考え続けることにした。

隣の同期は、結構おしゃべりな子で、自分の趣味をペラペラ喋ってくれた。
理想を言うと、このまま俺の喋る時間が無くなるくらい喋っててほしい。もう、50年くらい喋っててほしい。

しかし現実は非情かな、あっという間に俺にバトンが戻ってきた。

読書?
「なんの本が好きなの?」って聞かれる。めんどい。

YouTube?
「なに見てるの?」って聞かれる。めんどい。

ただ難しいのが、先輩に
「あ、こいつめんどくさそうにしてるな」って思われてはいけない。

俺は一応、こういう性格ながらもなるべく社交的に過ごしてるつもりだ。

だから気疲れしやすいんだろうけれど、それは性格だから受け入れて生きるしかない。


余談だが、仕事中は結構喋れる。
だって仕事中話すことって、「ここのバグの解決策がわからん」とかだ。(俺はITエンジニアだ)

バグの解決策なんて、数学の公式みたいなものだ。
基本的に人の個性が出るような答えはいらない。

でも趣味は違う。俺の個性が求められるのだ。

趣味を聞くことで先輩は
「この子はどういう子なんだろう」と知りたいのだ。

そんな先輩の思いを無下にするわけにはいかない。
俺が沈黙していると、先輩は
「ゲームとかしないの?」って聞いてきた。

言いたい。本当はめちゃくちゃ言いたい。

俺は一応、「デュエルマスターズプレイス」というカードゲームアプリで日本ランカーだった。
多分アクティブユーザーが5万人~10万人くらいのゲームで、それで最終ランク40位だったことがある。

一応証拠


もしこのゲームに偏差値という概念があれば70超だ。
だから自分で言うのもなんだが、結構すごいのだ。

でもそんなの言いたくない。ほぼ初対面の人間に自分をさらけ出せねえ。
デュエルマスターズをやっていたことは同期ですら1人も知らない。
この前、同期同士がデュエルマスターズの話をしていたが、会話に入ろうとすら思えなかった。
俺はそれくらい会社で自分をさらけ出すことに抵抗があるのだ。

話を戻そう。趣味どうしよう。

散歩?
ダメだ。どこに住んでるか聞かれそうだ。

ボランティア?
ダメだ。どんなことしてるの?って聞かれる。

でも微妙な雰囲気にさせるのも嫌だ。
「へえ〜!」って返してくれるのがベスト!!

「へえ〜」じゃダメ!!
「へえ〜!」がベスト!!
このびっくりマークの有無、超大事!!

そんなことを考えてる間に、なんだかかいたことのない汗が出てきた。
マジかこれ。俺の体すげえな。
先輩も察してくれたのか、質問を変えた。

「どこ出身なの?」

うわー!!!きたー!!!出身地!!
これなら考えなくていい!!正直に話すだけ!!

「福岡県です」

「へえ〜!」

きたー!!!!きたー!!!!
へえ〜!いただきました!!!!!!

神!!!!
多分、忖度でへえ〜!って言ってくれたんだと思うが、その瞬間の俺にとってはまさにメシアであった。

ただ、それでも俺があまりにもキョドキョドしてるので……先輩は俺の横にいた同期に

「いつもこの子こんな感じ?」

と聞いてきた。
ああやばい。テンパってることがバレてる。ちくしょう、社交的な自分を演じてたつもりだったのに……
うわああ申し訳ない……と思った。

「いえ!!いつもはすごく頼もしい感じで、エラーや不具合起こったときはいつも一緒に調べてくれます!それにほんとにすごい優しい方です!」

心の中で泣いた。同期ありがとう。
あと、きちんと社交的に演じてた普段の俺、ありがとう。
多少の忖度も混ざってるかもしれんが、エラーや不具合を一緒に調べるのは事実だし、正直に言ってくれてる気がした。

結局時間が来てしまい、趣味はうまく言えなかった。

その日の夜、母親と電話をして、
今度から趣味は寝ることだと言うことにした。
スラムダンクの流川だって寝るの趣味だもんね。
だいたい、俺ロングスリーパーだから嘘じゃないし。

この記事は早朝に書いているが、今日はリモートワークだ。
二度寝できるし、昼休みも布団で寝れる。
それにリモートワークなら雑談なんてこともあんまりない。

それにしても普段は記事を書くのに数時間かかるのだが、なんかこの記事は思いのままに書いたからあっという間に書けた。
振り返ると今までの記事は、「冷静な社会人だと思われたい」みたいな俺の見栄が出てたと思う。
せっかく匿名で自分の意見を発表できる素晴らしい時代に生まれてるのだから、noteという場でくらい自分をさらけ出そう。
さらけ出すことで、自分の心の整理もできるし。

ちなみにだが、こういった執筆活動が趣味だとは死んでも言わない。言った瞬間、別にこのアカウントが特定されなくても、匿名で書いてる意味がなくなる。

俺は都内に暮らす社会人だから、もしかしたら読んでる人とすれ違ってる可能性も0.0000001%くらいはあるのかと思うとなんか面白いね。

久しぶりに投稿したけど、やっぱりnote楽しいわ。
うん。
なんか全然いつもと口調違うけど、間違いなくいつもの俺なので。

では今日はこの辺で。
読んでくださりありがとうございました。

二度寝しよ。

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