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人前で喋る時に大事にしていること

10年ほど前、僕は講師業もさせてもらっていた。
歯科医師向けもしたけれど、保健師、栄養士さんにむけてのセミナーをさせてもらった。
そうそう、営業の方対象もしたことがあった。
営業の方の時はすごかった。
何が凄かったのか・・・。

僕の診療が終わってから会場入りしてのスタートだったので、19:00開始。
21:00終了予定だったが、盛り上がって終電近くになってしまった。
電車の方はお帰りください、とアナウンスしたがそこからさらに残った人がたくさんいて、日付が変わってから終了した。
今から思うと有り得ない(笑)。
なんてひどい講師だろうか。

こんな僕だけれど、最初は超あがり症だった。
人前で喋るなんて到底無理。
ある営業の方が「asayan、セミナーで喋ってくれない?」と言ってきた。
「いやいや、無理無理!」
という僕に
「いつもえらそうに喋ってるじゃん!」
と言う彼。
「あれは君と2人だからね」
という僕を尻目に
「もうフライヤー配ってるんだけど・・・」
と笑ってそのフライヤーを見せられた。

彼からすると自信たっぷりに喋る僕はなんでもこなすと思ったのだろう。
しかし、緊張すると身体全体が震えてしまうほどの超あがり症の僕。
仕方なくセミナー講師を受けたものの、声は上擦り、何を喋ったのかもわからないままセミナーは終わった。
営業担当者が終了後にやって来て
「ほんまにあかんかってんね」
と、申し訳なさそうに僕に謝った。

その後、出会った健康学習学会長(当時)の石川雄一先生が僕の人生を変えてくれた。
あちこちに引っ張り出してくれて僕を講師に育ててくれた。
「3年は石川が前に立つ。でも、3年経過したら君が立派に独り立ちできるようになっているから」
彼が言った言葉は嘘ではなかった。
そして前の営業担当者が再度僕に講師依頼してきて前出の営業者向けセミナーもさせてもらい、歯科医師向けのセミナーをたくさんさせてもらったのだ。

さて、僕が人前で話す時に大切にしていること。
それは「おもしろい」を意識することだ。
小学校、中学校などの授業で記憶に残っている先生って、大概面白い先生だった。
そして、前出の石川雄一先生もかなり面白いセミナーをする。
笑いの連発なのだ。

だから、笑いの絶えない話を意識するようにしている。
出来るだけ楽しく時間を過ごして欲しいから。
今日は川崎からMFTの講師の堀川篤実先生に来てもらって歯科衛生士に研修会をしてもらった。
この先生もお話がとても上手ですごく楽しい時間を過ごすことができた。
もちろん、学びも多かった。楽しいから頭に入ってくる。
2回の研修会は無事に終わったのだが、終了後はとても名残惜しい気持ちになった。
こういう講師であるべきだねえ。


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