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市中感染という言葉

ここのところメディアで『市中感染』という言葉をよく耳にする。
これって、昔からあったの?
このコロナで出来上がった言葉?
この第6波から?
疑問だらけの『市中感染』だ。

で、この言葉を聞くたびに僕は『市中引き回しの刑』を思い出す。
で、次は江戸時代でも『市』という街の単位があったんだ、と疑問に思う。
そして横道に逸れた自分に気づくのだが・・・。
何故『市中』という言葉にしたのだろうか?
そこが不思議なのだ。

『院内感染』という言葉は以前からある。
しかし『院中感染』とは言わない。
であれば、『市中感染』ではなくて『市内感染』にした方がしっくり来る。
若しくはどうしても『中』という字を使いたいのであれば、『街中感染』だろう。
こういう言葉はいったい誰が作って決めるのだろう。

そもそも市中感染とは何ぞや?だ。
調べてみると
『病院などの医療機関に立ち入らず日常生活を送っている人が、感染症にかかること。』
ということだった。
これって、普通の感染症であれば当然有り得るでしょう。
そんなに名前をつけて騒がなきゃならないのかな?

北海道新聞の記事から『道や市は道外で感染した可能性が高く、濃厚接触者も特定できていることから、市中感染には当たらないとしている。』という文章を目にした。
こう言うのを見ると、市中感染かどうかは自分の市の責任かそうでないかを判断する基準になってるようにも思えてきて怖くなる。
なんでも新たな言葉を作って国民、世界の人間の絆を引き裂いていってるように思えてしかたない。
どんどん人の心が荒んでいくように思えて危惧する。


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