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セトウツミってええよな。

突然やけど、僕はNetflixユーザーでもある。
あんだけ大量の映画やドラマ、アニメが月額2,000円くらいで見放題のサービスに登録している。
もちろん登録しているだけじゃなくて、暇なときに観る。
下手したらある日の午前中Netflixを開けば最後、気がついたら午後20時を過ぎていたなんてこともザラにある。



『セトウツミ』は瀬戸と内海という二人の高校生が、放課後の河原で駄弁るだけの漫画だ。
関西弁の高校生がいつもの河原に座って、まるで漫才でもしているかのような掛け合いを繰り広げていく。
僕はこの作品はもともと漫画で読んだことがあって知っていた。
特に第1巻の1話は面白く、
「神妙な面持ちやってみて」という提案から進んでいく会話の流れがいい。
1話のなかに伏線も多く散りばめられていて、
瀬戸が内海の「本物の神妙な面持ち」を引き出すためにした深刻な話が後の回で回収されたりする。
全部で8巻しか出ていないし、もう完結している漫画なので是非読んでみてほしい。

今回は「セトウツミ」の映画版をNetflixで観た。
主演は菅田と池松壮亮。
元サッカー部でツンツン頭の瀬戸役が菅田。
メガネをかけていてクールでかしこい内海役を池松が演じている。

演技云々は正直よくわからん。
映画の中身は漫画の多分1巻の内容をそのまま映像化したみたいな内容だった。
全て漫画で見たわ、という内容でやっぱり内容を知っていると目新しさは全くなかった。
瀬戸と内海が次に何を言うかとか、会話の展開もオチも知っているしなぁ。

まぁ、内容はともかく
僕は瀬戸と内海の2人のあの感じがめっちゃ好き。

内海のセリフで、
「河原で過ごす青春もありやんけ」
ってセリフがある。

高校生は部活動で汗を流したり、バイトをしたりしないといけないわけじゃないんだ。
気のおける親友と河原で駄弁る青春もある。
瀬戸と内海は毎日放課後河原で「このポテト長ない?」とか、「〜の節がある選手権しようぜ!」とか
僕には取り戻せない平日夕方の青春が映画の中にはあった。
コンビニの駐車場で友達とカップ麺を食べたり、
コンビニおでんで、大根だけ買って汁を容器限界までタプタプに入れたり。

あの日々はもう取り戻せないのだ。

今の僕には青春映画をみて過去の青春の思い出が逃げ出さないよう蓋をすることしかできない。あぁ、悔しい。
もっと、友達と無駄な時間を過ごしておけばよかった。

虚無感。デロリアンが今ここにあったとしても、過去に自分が体験したあの青春の日々はもう体験できない。
過去に行けたとしても、全く同じ体験はできない。
25歳の大人にはもう16歳の頃のあの感じで遊ぶことはもうできない。
なにかにつけて酒を飲もうとする大人の遊びと、ただただ友達といるだけで楽しかった16歳の遊びは違うなぁ。と感じたのだった。

頭の悪そうな感想しか出てこない。
今日から感想を書きたいみたいなマガジンを始めてみたけど、
書いていけるんだろうか。
まぁ、ええわ。

サポートしてくれる物好きにはいつかハイボールを一杯奢ります。