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組織を崩壊させる「サークルクラッシャー」の特徴

新年度が始まり、新たに組織も新入りを迎えることになるだろう。
とりわけ大学等の教育機関においては、サークル・部活の新歓が過熱し、組織内の人の出入りが活発になる時期だ。

ところで、この時期において気を付けなければならない存在がいることをご存知だろうか?ーそう、この記事のタイトルにある通り「サークルクラッシャー」の存在である。

サークルクラッシャーとは、組織において、その人が持つ特性により組織内の人間関係が悪化したり、最悪の場合は組織自体が機能不全に陥り崩壊してしまうような人を指す。例え健全に運営されていた組織でも、サークルクラッシャーが1人でも入ることにより一気に崩壊してしまう事例も多く報告されている。

そこで今回の記事では、そんな「サークルクラッシャー」の特徴を整理してみようと思う。おまけとして、組織に良い影響をもたらす存在についても述べてみたい。

[注意点]
・組織内の人間というのは相互に影響を及ぼしあうため、以下の記事で述べる特徴が当てはまっても、必ずしもサークルクラッシャーと化す訳ではない。
・以下の記事で用いる名称は正式なものではなく(そもそも表記ゆれが多い)、独自で勝手に名付けたものである。
・(執筆している私自身を含め)どうか他人の話だと思わず、自分もそういった存在になっていないかを省みて欲しい。
・随時更新予定



イーター(クラッシャー度:★★★★★)

組織内で複数人の異性と関係を持ち、組織内の人間関係を壊滅的に悪化させるタイプ。サークルクラッシャーというと、イーターの女性について述べている例が多いが、実際には男女関わらず観測される。

関係の程度が、普通の付き合いから身体だけの関係、不倫関係…と不貞度合いが増すにつれ、組織への影響も大きくなる。

クラッシャーと異性との関係が悪化するのは勿論、(クラッシャーと)同性同士ではクラッシャーへのヘイト、異性同士ではクラッシャーの奪い合いが生じ、組織が機能不全に陥る。

一般に、イーターというのは絶世の美男美女というよりも、中の下くらいの容姿の人である場合が多い。

また、一概に当事者が悪いという訳ではなく、異性が勝手に勘違いをしてトラブルになるケースもある。これは特に、男性優位のサークルに女性が参入してくるケース。

暴走機関(クラッシャー度:★★★★★)

組織で取り組む事柄に対するやる気・熱意が暴走し、周囲との関係性や組織自体の環境を著しく悪化させるタイプ。

通常、熱意がある人というものは組織を引っ張る良い存在である。しかし、暴走機関はその熱意を他者に押し付けたり、自身より熱意がない人を見下したりする。

というのも、熱意があると言っても、実際にはチームに貢献しようとする熱意というよりかは寧ろ、「俺はお前らとは違う」というような自身のアイデンティティの保身の為に熱意を"見せている"という表現が的確である。その為、熱意だけはあるように見えるが献身性や協調性が著しく低く組織にそぐわない存在となる。

リーダー職がこのタイプの場合、組織は崩壊の一途をたどる。

具体的な事例としては下記。
・度が過ぎた取り組みを周囲に要求する(組織のブラック化)
・ハラスメントの常態化
・自身と意見が異なるだけの人を「やる気がない」と一蹴する
・他者に要求ばかりするが、こちらから何かをお願いすると不服の態度を見せる(こちら側を見下しているため)
・便宜上役職があるだけであったり、上下関係自体がそもそも存在しない類の組織であるのにも関わらず、自身をさも上位の役職であるかのように振舞う
・常に不満を露わにして、組織内の空気が重たくなる

トラブルメーカー(クラッシャー度:★★★★☆)

自身にとって都合が悪い存在を、陰湿な手法を使って疎外しようとするタイプ。

ありもしない悪口を吹き込んだり、自作自演をしたり、SNSで誹謗中傷を行ったりして、組織内の人間関係を悪化させる。

当然被害者も黙っている訳がなく、トラブルメーカー側と被害者側とで派閥が出来て組織が分断化する。

同性のイーターと同じ組織に属すると全てが終わる。

マウンティング・ニモ(クラッシャー度:★★★★☆)

周囲に常にマウントを取り、人間関係を悪化させるタイプ。

学歴、成績、収入、お酒の強さ、経験人数…等をひけらかしては他者を貶す。マウントされて良い気分になる人間はいない。

暴走機関が必然的に持つ特性でもある。

スピーカー(クラッシャー度:★★★☆☆)

ゴシップを集めて組織内に流通させるタイプ。通常はただの人間関係にまつわる情報屋として機能するが、トラブルメーカーとタッグを組むことでサークルクラッシャーと化す。

陰口を陰口として処理せず、直接本人に伝えることで事態を急激に悪化させる。

囲い込み(クラッシャー度:★★★☆☆)

もともと自身が所属するコミュニティへの勧誘としてやってくるタイプ。

過激派政治団体、マルチ商法(ネットワークビジネス)団体、カルト団体、闇バイト…等への勧誘を行うことで、構成員が連れて行かれるどころか、その組織自体の印象が悪くなり新規参入者が減少したり、場合によっては乗っ取られたりする。

疎外する合理的な理由があるため、大事に至る前に退場になるケースが殆どではあるが、手口が巧妙な場合は組織運営にとって壊滅的なダメージとなる。

反逆者(クラッシャー度:★★☆☆☆)

組織全体の共通認識として存在する方向性に逆行するタイプ。

組織の存在自体や、組織として取り組んでいる事を否定する。

例えば、「合唱コンクール」というのはどの曲やどのパートを歌うか、等にある程度自由度があるものの、組織全体で合唱を行うという方向性自体は不変である。
しかしながら、「合唱コンクールなんてやっても将来何も役に立たない」という根本的な部分に対する否定の姿勢を見せるのが反逆者である。

また、否定だけして代替案は出さないことも大きな特徴として挙げられる。

組織全体の士気が下がるのは言うまでもないが、実際には同調圧力により反逆的な姿勢は落ち着くことが多い。


ここからはおまけとして、サークルクラッシャーと異なり組織に良い影響をもたらす存在についても述べていく。

コンサルタント

問題が生じた際に、親身になって相談に乗ってくれるタイプ。
悪口を一緒に言うのではなく、問題解決のために動いてくれる。

ゆるキャラ

狙っているわけではないが、自然にその人が行っている行動で周囲に癒しをもたらすタイプ。色気はない(あるとイーターと化す可能性が高まる)。

感情が分かりやすいため裏の顔もなく、愛される存在。

エンターテイナー

ボケやツッコミ、モノマネ等のセンスが高く、周囲に笑いを届ける存在。
ゆるキャラとコンビを組むと最強。

組織が危機に陥り雰囲気が悪くなった際には特に貴重な存在となる。

カメレオン

組織が求める方向に変幻自在に対応してくれるタイプ。
人の前に立つような仕事から裏方まで、様々なタイプのタスクをケロッとこなしてくれる。

自我がなくてある意味怖いが、組織にとっては非常に有難い存在ではある。

コンダクター

リーダーシップを思う存分に発揮し、組織の方向性を明確にしてくれるタイプ。
人間関係には特別興味がなく、ただただタスクに一生懸命取り組む仕事屋。

暴走機関の処理に苦戦しがち。


という訳で、今回はサークルクラッシャーについて整理してみた。

サークルクラッシャーに警戒するのは言うまでもないが、自身がそういう存在にならないようにも気を付けたいところである。

おわり

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