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初心者向けディズニーデート攻略法

「ディズニーデートに行くカップルは別れる」
「本当に良いパートナーかを判断するには一旦ディズニーデート行ってこい」

このようなディズニーデートの難易度の高さを物語る話をよく耳にする。
それもそのはず、東京ディズニーリゾートの入園者数は年々増え続けており、完全にキャパオーバー状態になっているのは火を見るよりも明らかだ。

アトラクションもレストランも激混み。ショーやパレードに至っては、物によっては開園直後から数時間場所取りしないとまともな位置で見えなかったりする。
待ち時間や混雑のあまりストレスが溜まる。結果として2人の間に不穏な空気が流れてしまう傾向にあり、先述したディズニーデートの難易度の高さが世間で噂されているのだろう。(実際、夜にもなれば残念ながら雰囲気が悪くなり喧嘩をしているカップルをよく目にする)

しかし、実のところディズニーデートで失敗するのは、ディズニー初心者で立ち回り方が下手な人に多い。
ところで、私はディズニーファンである。いわゆるDオタというやつだ。

そこで今回は、東京ディズニーリゾートに通い詰め、また何度もディズニーデートを経験した私が、ディズニー初心者向けにディズニーデートを攻略する方法を紹介してみたいと思う。

(時々友人にディズニーデートのコツを聞かれることがあって、全部口頭で説明すると分かりづらいのもあるから、今後はこの記事を紹介するつもり。)

ワンデーは上級者向け

恐らくディズニーデートが失敗する要因で一番大きいのが、ワンデーでパークチケットを購入するということである。開園待ちを含めたら朝から夜まで12時間以上を舞浜で共に過ごすことになるが、冷静に考えてほしい。普通のデートでそんな事があり得るだろうか。通常、お昼~夕方あたりに集合し、夜まで楽しむというのがセオリーであろう。
それに、テーマパークという性質上、心身にかかる負担も大きい。ワンデーで1日中遊んだ場合、周り方にもよるが1日の歩数は平均して20000歩をゆうに超える。それに、周辺には大勢の人間が右往左往し、景色や音楽が脳に与える情報圧はすさまじい。
私は何度もパークに足を運んでいて周り方に慣れているし、なんなら習慣的にトレーニングもしていて、フルマラソンを完走できるほどの基礎体力を持ち合わせているものの、ワンデーで夜にもなれば普通にヘトヘトに疲れる。

だからこそ、ディズニー初心者や、とりわけまだ付き合っていない段階のデートでは絶対にワンデーはお勧めしない。おまけにめちゃくちゃ高いし。
平日なら17時~(ウィークナイト)、休日なら15時~(アーリーイブニング)の入園時間指定券で入園することをお勧めする。

数多あるコンテンツをデートという観点で整理する

東京ディズニーリゾートには信じられないくらい沢山のコンテンツが存在する。
アトラクションだけでも東京ディズニーランドは45種類、東京ディズニーシーは35種類もある(2023年現在)。
これに加え、レストラン、ショップなどの施設、ショーやパレード、道端で不定期に始まるアトモスフィア(音楽隊による演奏やアートパフォーマンスなど)やグリーティング(ディズニーキャラクターとの触れ合い)…。
しかしこれらのコンテンツは確かにすべて高品質なものではあるけれど、ものによってはデートというシチュエーションに相応しくない場合がある。

だからこそ、これからコンテンツを一旦デートという視点で整理する。目的に応じて選択してほしい。

①アトラクション

TDS レイジングスピリッツ

言うまでもなく、アトラクションは東京ディズニーリゾートの主軸を担うコンテンツである。と同時に、アトラクションの待ち時間が、ディズニーデートを崩壊させる直接的要因になるという恐ろしい二面性を持ち合わせている。

さて、デートにおいてアトラクションを効果的に利用するにはどうしたらよいだろうか。これは自論だが、夜にかけて距離感が縮まるように周ると良い。初めから距離感が近すぎるアトラクションを選択すると緊張するし、夜は美しい夜景も相まってより良い雰囲気を演出することが出来る。(ちなみに、待ち時間が長いアトラクションを選択しないことは当然の事であるから割愛する)

初めは定員が多いアトラクション(周囲に人間が多いので2人だけの孤立感がない)や絶叫系アトラクション(安全上2人がくっつかない、絶叫系であるからお互いを意識するどころではない状態)を中心に選択する。絶叫系アトラクションは思わず手を握ったりと、序盤から距離を縮める機会をつくるという点でも効果的である。
中盤にはユーモアやゲーム性のあるアトラクションをブレイクとして入れる。そして終盤にかけて2人乗りのもの全体的に暗かったり、ロマンティックな雰囲気のアトラクションを選択する。

いくつか例を挙げてみよう。個人的にデートにかなり良いと思うものはおすすめ表記した。

<東京ディズニーランド>
入園後すぐ
・カリブの海賊
・蒸気船マーク・トウェイン号(おすすめ)
・ミッキーのフィルハ―マジック(おすすめ)

中盤
・プーさんのハニーハント
・ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション(おすすめ)
・バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(おすすめ)
・モンスターズ・インク"ライド&ゴーシック!"

終盤
・ホーンテッド・マンション(おすすめ)
・シンデレラ城のフェアリーテイル・ホール(おすすめ)
・ピーターパン空の旅
・空飛ぶダンボ

<東京ディズニーシー>
入園後すぐ
・レイジングスピリッツ
・シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
・ニモ&フレンズ・シーライダー(おすすめ)

中盤
・タートルトーク
・トイ・ストーリー・マニア!(待ち時間注意)
・マジックランプシアター(おすすめ)

終盤
・ヴェネツィアン・ゴンドラ(おすすめ)
・海底二万マイル
・アクアトピア(おすすめ)

今回は大人気アトラクションを選出しなかったが、待ち時間に応じて選択しても良い。TDL「美女と野獣"魔法のものがたり"」や、TDS「ソアリン:ファンタスティック・フライト」などは、大人気な分演出のクオリティが異次元である。いつプランに挿入してもディズニーデートを華やかなものにしてくれるだろう。

②ショップ・レストラン

TDS テディ・ルーズベルト・ラウンジ(要予約)

ショップに関して苦戦することは特別ないと思う。お土産を買うなら出口付近の大きなショップを選択すれば良いし、おそろいのグッズを買いたくても、正直パークのどこでも可愛らしいものが売っている。閉園間近は有り得ないほど混むから、早めに買い物は済ませよう。

問題はレストランだ。特にディナーがなかなかきつい。混雑に加え、夜になるにつれ徐々にレストランは閉まっていく。
腹が減ると動物というのは機嫌が悪くなる。しっかりと食欲を満たしてデートを円滑に進めたい。

レストランに関してだが、予算があるのなら、普通に予約することをおすすめする。

東京ディズニーリゾートには予約なしでも入れるレストランと、予約(プライオリティ・シーティング、通称PSと呼ぶ)しないと基本的に利用できないレストランの2種類が存在する。

公式サイトで事前予約が必要なものは基本的に予算が高いが、その分ハイクオリティな体験が出来る。

ただし、テーマパークの中にある飲食店だからといって舐めてかかると予想以上にぶっ飛んだ料金を請求される可能性があるので、事前にメニュー表はしっかり見ておこう。

もちろん、必ずしも予約をする必要はない。
以下では、予約なしで利用でき、かつ比較的スムーズに利用できる(≒客席数が多い)レストランをいくつかピックアップして軽く紹介する。

<東京ディズニーランド>
トゥモローランド・テラス(約1360席)
→ハンバーガーショップ。
プラズマ・レイズ・ダイナー(約860席)
→丼もの。
パン・ギャラクティック・ピザ・ポート(約630席)
→ピザ屋さん。
ハングリーベア・レストラン(約690席)
→カレー屋さん。

<東京ディズニーシー>
カスバ・フードコート(約890席)
→インドカレー屋さん。
ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ(約860席)
→イタリアン。
ユカタン・ベースキャンプ・グリル(約680席)
→スモーク料理。

*以上、席数は公式サイト参照(2023年11月閲覧)。

あとは小腹がすいたら必要に応じて食べ歩きメニューを購入するとよい。ちなみにディナーは18:00頃には既に混み始めるから、なるべく早く済ませたいところ。

③ショー・パレード(ショーパレ)

TDL ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!

アトラクションと同じくショーパレは東京ディズニーリゾートの主力コンテンツであるのに間違いはないんだけれど、こちらはディズニーファンが多く密集するコンテンツであり、抽選に当たらない限り正直デートにはあまりお勧めしない。というのも彼らは既にアトラクションは乗り尽くしていて、ショーパレだとか、後述するグリーティングだとかの不確定要素・限定要素の強いものに惹かれる傾向にあるからなんだ。
季節限定のショーパレともなると彼らは平気で開園直後から場所取りをしたりする。
特に近年はディズニー・プレミアアクセス(有料の鑑賞エリア)の積極的な導入も相まって、アトラクションよりもかなり激戦区になるし、ダンスを覚えたり、特定のキャラクターのファンでないと楽しめなかったり、周囲が殺伐としてたりと少々ファン層向けなコンテンツが中心であるから、待ち時間に対するリターンが見込めなくて、嫌な思いをしてしまう可能性がある。

入園したら、とりあえず公式アプリから抽選(エントリー受付)してみて、当選したらせっかくだし鑑賞してみる、というスタンスで良いと思う。一応お金を払えば待ち時間をなくすこともできる(ディズニー・プレミアアクセス)んだけど、人気すぎて午後にはとっくに売り切れているからここでは割愛する。

それでも、東京ディズニーランドなら「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」、東京ディズニーシーなら「ビリーヴ!シー・オブ・ドリームス」はレギュラーショー(通年開催)なこともあって、競争がそこまで激しくなかったり(1時間ほどあれば十分に鑑賞できる…これでもかなり短い方だ)、内容が誰でも楽しめたりするからおすすめだ。(それでもビリーヴは競争が少々激しいし、無料鑑賞エリア指定がかなり面倒だけど…。これも事前に調べてほしい)

夜のパークを彩る彼らは、初見では目を疑うほど美しいから是非見てほしい。

TDS ビリーヴ!シー・オブ・ドリームス(無料鑑賞エリアから撮影)
TDL 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・
ドリームライツ

④グリーティング、アトモスフィア

TDSで見かけたカストーディアルキャストによる
お絵描きパフォーマンス「カストーディアルアート」

パーク内でたまに見かけるディズニーキャラクターとの触れ合い(グリーティング)やバンド演奏など(アトモスフィア)も、東京ディズニーリゾートの醍醐味ではあるけれど、不定期開催(とはいえガチ勢の人たちはある程度予測できちゃってるけれど…)なのもあって、特別意識する必要はないと思う。観れたらラッキー程度で。
とりわけグリーティングに関してはDオタがごった返すのもあって、結構しんどい。

以上、コンテンツベースでディズニーデートの攻略法を解説してきた。正直もっと書きたいこともあるけれど、とりあえずキリの良い所で一旦切り上げさせていただく。明日大学のテストだし。

皆さんのディズニーデートが、かけがえのない素晴らしいものになることを心から願っている。

それでは。


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