車を持つこと

自分の車を持つという初めての経験

社会人になってから車を購入しました。
学生の時も親の車を運転したり、友人と旅行に行くときにレンタカーを運転することはよくありました。でも自分の車を持つということは初めてです。
車を購入してちょうど1年くらいなので、車を持つということについて書きたいと思います。あとにも書きますが、私が乗っているのは少し古い車なので、そのような車を欲しいと考えている人の参考にもなれば幸いです。

必須ではない車を持つことにしたきっかけ

今住んでいるのは都会なので、生活を送るうえで車は必須ではありません。
通勤も電車ですし、休日も大体の場所は電車で十分です。
そんななかで車が欲しいと思った理由は2つありました。

1つ目はコロナで帰省やどこかに出かけるのが少し怖くなっていたことです。そこまで過剰に何もかもを自粛ということではなく、恐れるべきところを恐れ、最低限の対処をすればよいだろうという考えではありました。ただ、帰省すると高齢の家族もおり、都会から地方への帰省は少しはばかられるところもありました。また、どこかへ出かけるのも公共交通機関を使うのは少しなあ、、と思っているところもありました。
そこで、車があればいろいろ便利だよなあと漠然と感じていました。この段階では特に買おうという決断に至ることはありませんでした。

大きく心が動いたのは2つ目の理由が大きいです。それは当時たまたま見た「ゆるキャン△」の実写版ドラマで主人公の友人のお姉ちゃんが乗っていた車を見た時です。(下の車です。懐かしい方もいらっしゃると思います。)

ラシーン(※画像はwikipediaより)

なんだこの車は。。というのが第一印象でした。丸目のライトに濃い青の角ばったボディ。シートは茶色の革張りで見たことがありませんでした。ネットですぐに調べ、日産のラシーンという車であることがわかりました。2000年に生産終了していることも。しかし、その日からラシーンのことが頭から離れなくなりました。車が欲しいというよりはラシーンに乗りたい、持ちたいという考えが日に日に強くなっていきました。何かに対して所有欲がこんなに強くわいたのは初めてのことでした。買いたいな、、という段階がいつの間にかいつ買うか、という段階になっていました。

ラシーンを買うと決めてから購入まで①

まず実際にラシーンを見てみようと思い、帰省のタイミングでラシーンを置いていた中古車販売店へ行きました。少し前の車ということで、オーディオはカセット、カーナビは当たり前についていません。でも、やはりびびっと来るものがありました。ただ、整備などはできず現状引き渡しになるとのことでした。このまま買うのは故障も考えると少し厳しいな、というのが正直なところでした。
幸いにも住んでいる関西地方にラシーンの専門店が何軒かありました。というのも調べるようになり知ったことですが、コアなファンが多く存在する車で、中古車しかないですが根強い人気がある車でもありました。
また、当時は現在のアウトドアブームが盛んになり始めた時期でもあり、街乗りしやすくクラシック感のある車ということで人気に火が付き始めていました。専門店の一つに連絡を取った時も、在庫はあるがいつなくなるかわからないとのことでした。そこで、次はその専門店の一つに伺うことにしました。

ラシーンを買うと決めてから購入まで②

その専門店さんは長い間ラシーンを取り扱っているとのことで、在庫の数も非常に多かったです。また、ある程度古い車なので、電装品関係の交換や足回り含めた予備整備やシートカバーの張替え、オーディオ関係の取り付けも可能とのことでした。何よりラシーンのことを好きなのが店主の方から伝わってきたことが非常に好印象でした。
在庫を見ていると、ちょうど仕入れたばかりのホワイトのラシーンがありました。たまたま入ったとのことで、値段も予算から少しはみ出るくらいでした。

悩んだ末、購入を決めました。悩んだというより自分の背中を押すのに時間がかかっただけです。その日に仮契約を交わしそのまま購入しました。納車まで約4か月。首を本当に長くして待ちました。納車までは車庫証明の発行や保険の契約など、初めての経験でした。

納車してから感じたこと

念願の納車の次の日、すぐにドライブに出かけました。やはり最新の車ではないのでハンドルの硬さや速度の上がり方など、今の車とは大きく違います。しかしそんなことが気にならないくらい乗っていて楽しい車です。帰省や旅行など、1年でいろいろなところに行くことができました。行動範囲も広がったと思います。

車を持つようになって感じたことは、車というものは「持つこと」ではなくて「持ち続けること」が難しいということです。ガソリン、高速代は都度でもあるものの、保険、駐車場、車検などの費用が重くのしかかります。若者の車離れといわれて久しいですが、持たないのではなく持てない人のほうが多いのだと思います。私もいつまで持てるかわかりませんが、今のところラシーンを手放す気は毛頭ありません。

また、都会に住んでいても車を持つことでかなり選択肢が広がるなということも感じました。公共交通網が発達しているとはいえ、やはり不便な場合もあります。荷物が多い場合や、買い物など、移動が大変になりそうなことに対するハードルがぐっと下がりました。
車を持っていることで出かけようという気にもなるので、自然に気分転換ができ、よいリフレッシュにもなっています。

古い車を買うときに気を付けたほうが良いと思ったこと

最後に古い車を買うときに気を付けたほうが良いと思ったことを書きます。

  1. 整備をどのくらいしてもらえるかをきちんと調べる
    ある程度古い車は中古車市場に出回りますが、現状引き渡しの場合が多いと感じました。また、ボディやシートの整備のみというような形です。ただ、車が長く走れるためには初期の予備整備がすべてだと思います。展示されている車のエンジンルームがどれくらいきれいか、というところは一つの目安になるなと感じました。

  2. 必ず複数のお店を調べる
    中古車は取り扱っているお店の在庫次第なところが大きいので、必ず複数のお店を見に行くことは必須であると思いました。同じ車でも、置いているときからの扱いが全く違うこともあります。1にも書いた整備の度合いも変わるので調べられるだけ調べるのは後悔しないために重要です。

  3. 本当にその車が欲しいかを腹落ちさせる
    なぜわざわざ新しい車ではなくその車が欲しいかを自分の中できちんと腹落ちさせることが重要です。特に古い車は不便なところが絶対にあります。それを上回り続けるだけの思いを持ち続けて乗れるかどうか、自分の中で結論を出してから買うことが重要です。私もかなりの期間考え続けました。

最後に

車をもって1年、感じたことを書きました。大きな買い物も初めてで、自分名義の資産を所有するのも初めてでした。今はとても満足しています。
これからも車の状態には気を配りつつ、いろいろな景色を見たいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?