窓の役割とは
今まで美術とは全く無縁だった僕が先日、東京国立近代美術館で開かれていた窓展に行ってきた。
久しぶりに友人に連絡を取ったら、美術館巡りをするということでついていくことにした。
今回の窓展というのは、窓をめぐるアートと建築の旅というものらしい。
そもそも、僕にとっては窓はただの建物の一部でしかなかった。
窓をアート?建築?そんなことは全く考えたことなかったので、入館前からとてもワクワクしていた。
窓は古くから私たちの暮らしに関わっており、
美術:四角い枠にそって身の回りの世界を切り取り、新たな視点から私たちに見せてくれる。
建築:気候風土に合わせた工夫や技術の発展、美術的な配慮が各年代や地域に様々な窓を生み出した
入ってすぐに窓の歴史の年表があり、そんな説明が書かれていた。
4つ目くらいに郷津雅夫さんの写真が5枚ほど並んでいた。
郷津さんが窓に興味を持った理由としてこんなことが書かれていた
ある隔たりをもっていた人と人が視線を介して関係を結ぶ窓に興味を持った。
???
窓をそんな観点から見ることができるなんて天才やん
だって窓ってただの窓じゃん
ちょっと空気入れ替えたいなと思ったときにしか需要ねーじゃんっておもったけど、
今の時代だとエアコンを使うのが当たり前になってしまい、窓の建築としての役割はあまり重要視されていないのかもなと感じた。
そう考えたときに、今外で見かける窓ってほとんど同じ形をしている。
それが今までは当たり前だと思っていたけれど、窓の役割があることを知ったことで違和感を覚えた。
もう少し歩いていくと、こんなことがかかれていた。
ショーウィンドウの登場によって、買い物をしなくても、商品をただ眺めるだけ、つまりウィンドウショッピングが生まれた。
今まで見えていなかったものが、透明なガラスによって見えるようになり人々に新たな楽しみを見出したのだ。
これは日常生活にも置き換えて考えられることだろう。
今回は「視覚」として認識できるようになったという話だが、知識を得ることで自分の目に映るものも大きく変わってくる。
個人的な経験でいえば、今回の窓に役割があるということを知り、今までただ素通りしていた窓が目に留まるようになった。
先日受けた仏教の授業でこんなことを言っていた。
人間の目には自分にとって都合の良いものしか映らないと言っていた。
まさにそれだなと感じた瞬間であった。
窓展を見た後は、TOTOギャラリーとマル秘展に行ってとても充実した一日でした。
TOTOギャラリーとマル秘展についてはまた次回書きます!
ありがとうございました('ω')ノ
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