アピール下手な日本語

最近、中国のスマホゲームの翻訳をやっているが、
日本語に訳しにくい言葉を気づいた。

この前の記事で、日本語で「元気」という言葉が、
精神面のポジティブさを言語化できる長所をあげたが、

その反対、日本語で、
自分の努力をアピールすることが難しいことを気づいた。

中国では、「我特地为你XXOO」の言葉が日常会話から、
公式文書にはよくあり、
英語ですると、
「I specially do XXOO +you」,
例えば、
「I specially come to see you」
と訳すが、
日本語ならどうだろう?
「あなたのためにわざわざXXOOした」....?
ちょっと喧嘩腰か、見下っている感あるね、
「あなたのために、特別にXXOOをした」....
場合によっては、特別に準備したとかはありだが、
「特別に来た」とかはいわないね。
つまり、よっぽどな努力じゃない限り、
少なくとも私の日本で18年間生きた語彙量では、
自分のちょっとした努力や気遣いを自然に日本語でアピールしにくい。

それを知ったら、何になるか?
「日本語が母国語として育てた子は、頑張ったことに対して、
言語化しにくく、親が気づきにくいでは?」

と思った。

最近うちの3歳児が、頑張ってみる途中のテレビのリモコンを押して、
お目目ぷるぷる私を見たとき、
そうだよね。見るのよく我慢できたね。
よく「えんえん」したい気持ち我慢したよね。
と言って、
こともがほっとした表情で、私を抱き着いた。


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