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【大慈悲】日々是修行

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認知症を発症した母との日々を綴ります
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2020年12月の記事一覧

介護離職!?

介護離職!?

2020年11月いっぱいで会社を辞めた。

コロナによる休業で4~5月のおよそ1ヶ月半、ずっと一緒に過ごすことで安定していた母の症状が、休業明けに一変し、以前よりひどいうつ状態となった。
深夜未明を問わず「ネックレスを盗られた」「お気に入りの服が無くなった」「お金が減っている」と探し回ったり、怒ったり、泣いたりする。
放っておくとますます悪化するので、そばに居てなだめたり探すのを手伝ったり。
連日

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探しものは何ですかぁ~!?

探しものは何ですかぁ~!?

いつも“何か”が無くなって、ずーっと探しものをする母。
自分でも何を探しているのか分かっていない。
“何か”が無くなっているらしい。
対象物がはっきりしていないから、捜索はエンドレス。
疲れて諦めるまで続く。

いつでもどこでも“気になるスイッチ”が入れば
時間の経過も、空腹感も、周囲の環境に左右されることもなく
ひたすら探すことに集中する。

以前は、探す対象物がはっきりしていた。
どこに仕舞っ

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やっとこさっとこデイサービス

やっとこさっとこデイサービス

現在88歳の母は、これまで病気知らずの医者嫌いで
“かかりつけ医”というものを持たなかった。

数年前から
・同じ話をくり返す
・物を盗られた、悪口を言っているなど被害的なことを言う
・調理の手順が途中でわからなくなる
といった症状があり、気になってはいたけれど
いたって健康なので病院へ行く理由もないままだった。

70歳まで仕事をし
退職後は、水泳・カラオケ・硬筆教室へ通ったり
頻繁に旅行やショ

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始まりは “独りの淋しさ” から

始まりは “独りの淋しさ” から

2019年1月2日 午後8時頃
仕事を終えて帰宅。

母が居るはずなのに、灯りがともっていない。

暗さに慣れた目に入ってきたのは
部屋の片隅で、シクシク泣きながら丸まってる母の姿。

母娘二人暮らし。
百貨店勤務の私に、年末年始の休みは無い。
例年は、別居している弟が
家族で年始の挨拶に来るのだけれど!?

母の話によれば
朝、弟から電話があり「初詣&初売りに行こう」と誘われ
身支度して待ってい

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