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【大河ドラマ・光る君へ】乙丸の推しは姫さま。

第十七回・うつろい。
女性がらみの話の多い回だったな。
とくに伊周。
女遊びがマメすぎる。

では感想です。


姫さまが元気になって良かったよね。
嬉し泣きしてる。
「心配かけたわね」と言われて、デレる乙丸。
ホント、姫さま大好きだよねぇ。
てゆーか、乙丸は感染しなかったんだね。
よかった。

ところで、乙丸の握っているほうきの柄。
いかにも自然の木といった風情で、ゆるやかにカーブしてる。
考えてみたら、現代のまっすぐな方が不自然だよな。

*****

姫さまに、道長が看病してくれた一件を話す乙丸。
乙丸は、まひろの真の従者だ。
殿様に雇われていても、いつだって一番に考えるのは姫さまのこと。
今まで何度も書いたけど、ホントに乙丸は姫さまが大好きだねぇ。

*****

悲田院の惨状を道隆に報告し、手を打って欲しいと言う道長。
道隆は意にも介さず、水を飲み続ける。
水、水、水・・・。
あの、それは、いわゆる飲水病というやつでは。

道隆は民や疫病のことよりも、道長と道兼が手を組んでいることのほうが気になる様子。
「疫病の民を思うなぞ、あいつ(道兼)の考えることではない!!」

笑うしかない。
ものすごく強い調子で断言されてる。
誰も「そんなことないよ~」と言えない。

*****

娘を抱っこして微笑んでいる、あきこ女王


わあ~・・・。
この人、こんな美人だったのね。
前は恨み・憎しみでいっぱいで、ものすごい顔してたもんなぁ。

*****

「私の財もお使いくださいませ」


可愛らしく、小首をかしげて言う倫子。
民を疫病から救うための施設作りに、自分の財を使ってよいと。

「まことか?」
素直に受ける道長。
めちゃめちゃ素直だな。
渡りに船だったのか?

倫子のほうが財産が多かったというナレーションが入ったが、それにしても道長だって財産はそれなりにあったのではなかろうか。
それとも、ただの三男坊の現時点ではそこまででもないということか。

*****

「うん。高松ではない。内裏に戻って、朝まで仕事をしておった」
ホントはまひろを看病してた道長。
倫子に大嘘をついた。

バレてるのか?
勘づかれてるのか?

落ち着いた優しい声と笑顔の裏で、倫子は何を考えているのか。
コロッと、だまされてくれたとは到底思えない。

倫子はこわい。

*****

「これをご縁にお前のお世話をしていただくことは、できぬであろうか」
まひろパパもさすがに、道長とまひろの仲をなんでもないとは思っていない様子だ。

でも私は、彼がこんなことを言うとは、正直思ってなかった。
こういうことを言わないのがまひろパパだと思い込んでいた。

まひろパパは、娘を心配するという意味ではごく普通の父親だったようだ。

*****

「様子などお知りにならないほうが・・・」(百舌彦)


「頼んだぞ」(道長)
「えぇ~~~」(百舌彦)
百舌彦はモノの道理が分かっている。

翌朝百舌彦は、気が重そうにまひろの屋敷へ向かう。
犬の声真似をして、乙丸を呼び出す百舌彦。

ふたりは旧知の仲だし、会えたこと自体は嬉しそう。
でも、お互いのご主人様同士が近づくのは良いことではない、という見解で一致している様子。
ふたりともモノの道理が分かった、賢い従者だ。

「百舌彦ではないの?」(まひろ)
「お久しゅうございまぁ~す…」(百舌彦)
おずおずと現れた百舌彦に、悲田院での礼を言うまひろ。

それを見つめる乙丸の顔は、もう「推し」を見つめる顔だ。
姫さま、ステキ!
百舌彦のような身分の者にまでしっかり礼を言う姫さま、最高!

*****

伊周、女多いな


弟が把握してるだけでもずいぶんいる。
京極の女。堀川。西洞院。

でも実はこれから伊周が向かうのは、先の太政大臣の三の君。
その他に子どもがいる本妻がいるらしい。

この分では弟が把握していない女がもっといそう。

伊周に言わせれば「家に帰ると子が泣いてうるさいのだ。致し方あるまい」という理屈。
それにしても多いのでは…。

*****

「深い仲になったからと言って、自分の女みたいに言わないで」


斉信を置いて、さっと歩き出す清少納言。
カッコいい・・・。

「男が出来たのか。前の夫とよりを戻したのか」
斉信、カッコ悪い。
斉信はそんな風にひとりの女を深追いするタイプではないと思ってたけど。

「そうじゃないけど。そういうことねちねち聞くあなた、本当にいや」
おおお~。
清少納言、カッコいい。

きっとこういう内容のことが枕草子に書いてあるんだろうなぁ。

*****

関白・道隆から寿命を延ばすよう依頼を受けた安倍晴明。
召使いがろうそくを持って先導する夜の廊下を歩く。

ちょっと待って!
ろうそく、斜めに持って歩いてたけど。

「ろう」が廊下に垂れるよね?

それ、うっかり踏んだら熱いよ!?
下も見ずに歩いてるけど、大丈夫???

*****

病の者の穢れをもらって疲れたと言う安倍晴明。
呪文を唱えて、ふいっと息を吹きかける。

わーーー。
なんか、晴明ってホントに陰陽師なんだね!

もちろん今までもそうだとは思ってたけどさ。
自分のために唱えたってことは絶対、インチキじゃないでしょ。
本物だよね。

*****

「私は…道兼の兄上のことが昔から好きではありません」(女院)


でも伊周よりはマシだから道兼を応援すると宣言する。
女院には苦笑いさせられるな。

「また道長には借りをつくったな」という道兼。
そうか。
「借り」という意識があるのね。
この借りは、いつどうやって返すことになるのか。
目が離せない。

*****

女院は公卿を味方につける工作をすると言う。

一方で中宮・定子も、伊周の地位を確固たるものにすべく工作を図り始めている。

静かで激しい女の戦い。

*****

道隆は道兼を呼び出し、自分が倒れても、自分の家を支えてくれるようにと泣き落としをする。
驚き、目を見張る道兼。

その心中や、いかに。
いかに、いかに。
道兼がどう思っているのか、とてつもなく気になる。

*****

さわさんが来た。
どの面下げて!と思うが。

「その節のことは、お許しくださいませ」
いや、許すけどさ。
だいぶひとりで騒いでたよね。

それにあの後、文を書いても書いても返してきたよね。
ちょっと恨むよ、私なら。
でも文を「すべて書き写して持って」いるとは。

「あぁっ。まことに私の文と同じ…」
あー。このセリフ、ここだったのか。

予告でこのセリフ聞いたとき、ちょっと心配したんだよね。
まひろに倫子さまが呼び出されて、道長との仲を問い詰められたんじゃ…とか思って。

全然違ったわ。
よかったよかった。

*****

一条帝は、進化した


道隆の言いなりになることはしない。

「伊周のこと、朕は嫌ってはおらぬ」
あぁ…みんなから嫌われてることは知ってるのね。
「しかし、まだ若すぎる」
優しいのねぇ、一条帝も。

経験を積めば、伊周も変わる。
変われば、今ほど嫌われることもない。
そう思ってるんだなあ。

*****

「御子を。御子を産め。御子を。御子を産め。御子を。御子を」
狂ったように中宮・定子に御子を産むよう言い続ける道隆。

いや…道隆の論理は分かるけど。
どうしても、定子の気持ちになって見てしまう。
定子の目に涙が浮かんでるよ。
つらいよね。

*****

「内大臣伊周殿に、明日はない!」
相変わらずのマイペースっぷりを発揮する実資。
家ではあの奥さまに、相変わらずお腹を愛でられているのだろうか。

*****

「伊周を、関白に!お上!」
勝手に御簾の内に入り込み、一条帝に激しく訴える道隆。
一条帝の顔が、怒りに満ちていく。

おお、一条帝。
とうとう関白・道隆と決別するかい???

*****

「まだ死ねない…」(道隆)
「殿はまだ、大丈夫にございますよ」(貴子)

え?
「大丈夫」???
大丈夫って、どこかで聞いたことあるな。
どこだっけ。

えーっと、ほら。

夏目広次だ!
「どうする家康」だ。
「殿は、きっと、大丈夫」だ。

*****



いつものことだけど、次回も楽しみ。
「あれっ。道長さま、ご存じ?」って清少納言に突っ込まれてる。

これ、きっとさ。
清少納言が、伊周を応援するあまり道長の悪口を言ったりするんだよ。
それにまひろが、うっかり反発しちゃってさ。
そこからの流れだよ。

それでさ。
清少納言節を全開にして道長の悪口を言うからさ。
まひろはとうとう清少納言のことを嫌いになっちゃう、と。

それで後日、清少納言の悪口を書き残すに至る・・・と。

どうよ!?笑



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