苦しいよ、この結婚②「まこと」

離婚の準備とはいろいろある。

まず、夫はレム睡眠行動障害という障害を抱えていて、寝ている間に私の首を絞めたりするものだから、私は昼夜逆転の生活を送っていた。

だから、市役所に相談したり、私の家族に相談するにしてもその生活を正さなければならない。

それに、離婚届けの準備や離婚したあとの生活拠点など、やることも考えることもたくさんあった。

とりあえず、夫のお母さんにはレム睡眠行動障害で困っていることは伝えたけど、「そちらで何とかしてください。」と言われる。

頼るだけ頼ってくるのにこちらが大変な時は何も手を貸してくれない、イヤな義理母で、この人のことを語ろうとしたら何ページも書ける。けど、今は恋愛の話に集中しよう。

毎日孤独との闘いで、友人関係も夫に管理され、相談相手もいない。
夫以外の人と本当に話せるのかな？

昔の私は社交的だったけど、夫と出会って5年くらいで、私はいつの間にか暗い人、地味な人に夫に改造されていた気がしていた。

着たい服も着られない毎日。髪型もいつも同じ。

だからこそ、かな。夫に知られないように、レンタル彼氏のホームページを見て、適当に、本当に「誰でもいいや」と思って相手を選んだ。

仮に相手の名前は「まこと」としておこう。

まこととのやり取りが、メールから始まった。