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もう一つの恋愛「たかくん」②
ある日、たかくんの出身地の話になった。
「俺、群馬県出身。」
「そうなんだ!私、学生の頃よく群馬に行ったな~!温泉あるし、野菜はおいしいし、人も温かいから結婚するなら群馬県の人がいいな~!とか思うわ…!」
そんな話をしていた。
実際私は群馬県に車を走らせ、いろんな温泉に行き、道の駅で野菜や特産品を買って帰るのが好きだった。
それに、農家さんと話したり、温泉宿の人と触れ合う度に、いつか移住したいとも考えていた。
その時していた仕事も、料理関係の仕事だったから、群馬の話でとても盛り上がったのを覚えている。
でもふと、たかくんが言った。
「俺、大学卒業したら群馬に帰らないといけないんだよね。親との約束でさ。」
その時は、たかくんの大学卒業なんてあまり頭になくて、しかもいつも遊んでいるたかくんしか見ていなかったから、きちんと卒業できるのかもよく分からなかったから、
「そうなんだ・・・」
としか返答できなかった。
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