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よしなしごと

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長めエッセイ。 日々思うことを、ちょっと立ち止まってつらつらと書きます。
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#赤毛のアン

すずらんと宵の明星に憧れるアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その2

すずらんと宵の明星に憧れるアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その2

前回の続きです。

『アンの愛情』 Anne of the Island大好きすぎて取っておいた第3作。

『グリーン・ゲイブルスのアン』はさらに活躍の場を広げ、『”骨のずいまで”プリンスエドワード島のアン』となる。

島を出て、本土のキングスポートにあるレドモンド大学に通うことにしたアン。アヴォンリーでの教職を辞してグリーン・ゲイブルスを離れる決意が出来たのは、2年前と状況が変わったからである。

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白いビロードの棺に眠る乙女に泣く俗人アラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その3

白いビロードの棺に眠る乙女に泣く俗人アラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その3

これの続きです。

引き続き『赤毛のアン』について暑苦しく語る第3回。前回は第3作『アンの愛情』におけるアンの恋愛に着目したわけですが、今回は同じく『アンの愛情』より、旧友との別れを。

ルビー・ギリスというひと恋愛と青春のあれこれを煌々しく描く第3作に、深みを与えているのがルビー・ギリスの死。

レドモンド大学の1年目を終えての休暇、グリーン・ゲイブルスに戻ったアンはルビーの異変を知る。ソーバー

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ドレープが美しい茶色の服を捨てられないアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その1

ドレープが美しい茶色の服を捨てられないアラフォーが赤毛のアンについて大いに語る、その1

何度クローゼットの整理をしても捨てられない服がある。流行遅れのシルエットで、着る機会もずいぶん減ったのに処分できないそれは、ツヤのあるやわらかな茶色の生地をたっぷり使ったトップス。

たっぷりとした…つやつやの…茶色…

赤毛のアンの影響か!!

10代で触れたあのドレスへの憧れをいまだに引きずっていることに衝撃を受けた。そして、せっかくなので、それほどの影響力を持つあの魅力的な物語について大いに

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