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違うんじゃない?

「本来の遊び方と違うんじゃない?(笑)」という声が、会場で子供と遊んでいたお父さんから聞こえてきました。心の中で、「そう!それでいいんです」と呟いた私。

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作品を創っていく中で、いつもどこかにあるのは、つみきのような作品でありたいという思いです。明確な目標設定や、ゴールが決まっていない遊び。自分なりの遊び方で楽しめる空間。作品が一つのきっかけとなって、いろいろなストーリーが生まれる、そんな舞台を創りたいなと思っています。

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だから、会場で遊んでいるお客さんを眺めているのがとても好きです。仕掛けに気付いてそれをいろいろ試してみたり、想像もしなかったような遊び方をしたり、そういうお客さんの素直な反応をみていると、私自身がとてもワクワクします。そして、このやり方は伝わり辛かったんだなとか、すぐに飽きたなとか、この人は、はまったなとか、そこには正直な作品への評価があって、それは、どんな言葉より自分の心に響くものだと感じています。

厳しい評価もたくさんあるけれど、キラキラした笑顔に出会うと 「ああ、この人には伝わったんだな」と、少しの安堵と、幸福感に包まれるのでした。


追伸:
1枚目の写真。だぶん1歳くらいでよちよち歩きの小さな子。AKARIを体験して、ライトを付けては、そこに現れた夜景を満足そうに眺める姿がとてつもなく愛らしかったです。

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あさのこうへい「あそぶミュージアム 旅する光の世界」
2020年09月01日(火)〜2020年10月18日(日)
http://www.earthplaza.jp/event/20200901asano/

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