8月６日

あの日の朝も、今日のような暑さだったに違いない。

戦時中であっても、変わらぬ日々の生活を送る。

午前8時15分。広島の上空で炸裂した爆弾は、多くの人の命を奪った。

果てしなく巨大なエネルギーと共に、消えた命。

生き残ったものたちも、生き地獄だったに違いない。

今日もまた、平和式典が行われた。

だけど、市長の言葉も首相の言葉も、形式的に思えた。

年々戦争を知らない子供たち人が増える。

しかし、平和なのは日本国憲法第九条があったからだ。戦争放棄を掲げて、もう、あんな辛い思いはしたくないと、反省したはずなのに。集団的自衛権云々……

お国のために死んでいった名もなき詩が、どこからか聞こえる。

平和はつまらない？

確かにそうだよね。

僕らはあなたとあなたの大切な人のために頑張った。

野に咲く花が風に吹かれて、揺れるのを

美しいと言うあなたのために

眩しい笑顔がいつまでも続いて欲しいと祈りつつ。

平和はつまらないよね。

同じ生活の繰り返しにあなたは、飽きていた。

まぁ普通に暮らせてるって思い込みは、もう通用しなくなったらしいけど。

あなたの隣にいる大切な人が、泣かないで済むなら、私の想いはしっかり残ったと思おう。

地球上で、沢山の

予期せぬ出来事が今の世界で起きてる。

でもさ、人間が愛と勇気と希望を棄てない限り、きっと乗り越えられると信じてるよ。

生きていこうか！

隣に居る大切な人が笑ってくれるなら。

沢山の命の詩が、木霊する。

だって、命は、いつか尽きるものなのだから。

この太陽系の、命の育みを

寝苦しい夜に考えた。