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ハロウィンの季節ですね。

私の周りは高齢者ばかり。超高齢者社会は既に始まっている。こんな私も半世紀以上生きてしまった。がんにも、頚椎症にも負けず今を生きている。最近うちの周りは静かである。昔お隣はお金持ちの土建屋で、狭い土地に高級旅館のような家を建てた。それに羨ましい気持ちを感じていた私。しかし今そのウチの住人は居ない。家は人が住んでこそ値打ちがある。家はかなり古い家だった。トイレは外にあり、風呂は父たちの手作りで浜でふ流木を拾って来て炊いていたまるで明治時代?のようなことをやっていた。高校生の時にようやく新築した家に今の生活がある。一度家を出たが、子供と共に舞い戻って早くも?二十年以上経つ。悲しみも喜びも染み込んだ家である。この夏のリハビリ入院は、長めにした。母の認知の進み具合は気になったが、後半年思い出の染み込んだ家を出る。多分帰って来る事は盆、正月以外ない。
家は高齢者と孫が暮らす。その孫は祖母に見向きもせず何考えてるかも親である私も分からない。いざとなれば、助けになってくれると信じる。
母の頭の中にどんどんかぼちゃが増える。親しい友達、親戚姉妹が、みんなかぼちゃと化してあんた、誰?が増える。最後に残るのは家族のみだろう。歳を重ね共に連れ添った父がもっと早く旅行に行くんやった。と、染み込ん焼酎を口にしながらつぷやく姿に、寂しさを感じた。今からでもいい、母は覚えてなくていい。家族の思いは家族で共有すればいい。それが私達にできる最大公約数。帰る家がある限り、家は大丈夫だと、楽天家は考える。


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