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ゆず愛
2020年6月20日 14:46
真夏の太陽は、ジリジリと、アスファルトを照りつける。火葬場で、私達はお骨ができるまで待つ。他人なのだから、別に待つ必要はなかったが、両親は、昔からの付き合いがある。娘は同い年で幼なじみ。だから、最後まで待つと聞かなかった。両親を待合室に置いて、外に出る。喪服は、半袖だったが、汗が流れる。「あ〜家族揃って心中するなんて!馬鹿じゃない?」後ろから声が聞こえる。振り返ると、30代の女性が、