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傘袋が普及して思うこと

最近よくみる、お店の入り口の傘袋。
ここにも日本のきれい好き、おもてなしを感じるとともに、私としてはやや複雑な思いを感じています。
というのも、私の傘、傘袋に入らないんです

私が愛用しているのが、逆さ傘といって、濡れる面が内側にたたまれる傘なんですね。
逆さ傘だと、持ち手と逆側、先端部分のほうが広がっているんですよ。
だから傘袋に突っ込むことができないんです。それでも入れようと奮闘してたらお店の人が手伝ってくれたことがあるけど、それでもやっぱり入らないみたいなこともありました。

世の中的には逆さ傘ってやっぱりまだまだ少数派だから、私以外の客はみんな傘を傘袋に入れている、みたいな状況も起き得ます。

もちろん傘を袋に入れることは義務ではないし、私自身は自分が例外的なたった一人であっても気にしないメンタルを持っています(どーん)。
ただあのー、お店としてはどうなのかしら? 
せっかく傘袋のおかげで、店の床や商品が濡れない環境を作ろうとしているところ、水の滴る傘を堂々と携えて店内を歩き回る私がいるために、やっぱり店内に水たまりができるというのはね、やや申し訳なくはある。

あと、これはもう私が小学生つまり20年以上前から、プラスチックごみによる環境破壊は問題となっていて、過剰包装はいかがなものかみたいな議論だってあるわけですよね。
という目で見ると、この傘袋が日常化するのもそれはそれでどうなのかなぁ、この文化もいつかマナー化してしまうのかなぁ、と一抹の不安は覚えます。
この懸念は世間にもあるみたいで、最近は繰り返し使える傘袋もみられますね。


さてそろそろ、傘袋に入れられないなら店外の傘立てに置いては、と至極まっとうなご意見が聞こえてきそうです。
これについて言うと、都内のコンビニとかでよく見る、一本ずつ仕切りのある傘立ての場合、逆さ傘はそれにも入らないか、入れるのが手間なことが多いので、傘立ての横のなんでもないスペースに置かせてもらうことがあります。逆さ傘は自立するからね。
でもこれはこれで、目立つから盗まれたら嫌だなって気持ちと葛藤しなければなりませぬ。

傘立てについて言うと、美術館とか図書館とかでたまにある、持ち手を入れて鍵かけるタイプの傘立て。あれも私の逆さ傘は持ち手太くて入らないんです。
で、入れないで横っちょに置いて入場しようとしたら受付で「ちゃんと入れてください」って言われたことがあって、あれは困ったなぁ。もうずいぶん前の話だけど。
別の場所だけど、無理やり入れようとして壊したことあるしなぁ。
傘立てなんてもうバケツでいいよバケツで。


この、一定の枠にはまることができずに困る感じ。
生きづらさってこういうことなのかも……。
と、大げさかもしれませんが、傘から発想を飛ばす今日この頃です。

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