こだわり
最近好きな作家さんは、フードエッセイストの平野紗季子さん。
彼女を知ったきっかけはPodcastなのだけど、日々口にする食べ物へのこだわりというか、執着がすごくて、羨ましいなと思ったのだ。
もう一人の好きな作家さんである朝吹真理子さんが平野さんの番組にゲスト出演した際、彼女たちは「湯気」について話していた。
食べ物が発する湯気について、そう、ただの湯気について、約1時間もしゃべっていてそれはそれは驚嘆したのであります。
もう一度言う。”ただの“湯気だぞ。
私はこれまで湯気がおいしいとも嬉しいとも思ったことはなかったんだけれども、
言われてみれば、熱々のものから段々と湯気が薄くなっていく様はなんとも悲しい、儚い気持ちがするものだと気付かされたのだ。
きっと私の中にもその心の動きはあったはずなんだけど、それを言語化できず、というか、しようとも思ってこなかっただけなのだ、と。
湯気を放つ食べ物の「時間軸に間に合わない」という感覚には特に驚かされたけど、
食べ物単体ではなく、食べ物の放つ湯気を美味しいと思える感覚が、とっても羨ましい。
それだけ鋭敏に繊細に、感じて生きていたい。
それは特別なことに対してではなく、食事という毎日欠かさず行う行為の中にこそ光らせていたいのだ。
久しぶりにnoteを書いたのは、そんな思いがきっかけで。
短くてもいいから、日々ひっかかったこと、こだわりのこと、好きなこと嫌いなこと、おもしろかったことつまらなかったこと・・・
なんでもいいから記していこうと思う。
まず今日は、湯気を食べてみよう。
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