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役割が違う

2020年の大晦日に、この1年自分自身に起こった内面の変化や、今後の事についてのまとめ。

 12月のある日、横断歩道で停車していたら、下校途中の小学校低学年とみられる子供たちが、ゴムまりのようにコロコロと駆け抜けて行った。

その光景を見ながら、「可愛いなぁ」と、無意識に目を細める自分がいた。

そんな子供たちを見て、可愛いと反応する私のような人もいれば、ただ早く青にならないかなと思う人もいるだろう。無条件に可愛いと思う自分は、やはり子供が好きなんだと思う。

 子供を見ても、可愛いと思わない人がいるという事を知ったのは、前の夫と付き合っている時。

私が、生駒高原のコスモス畑で「子供って可愛いよね」と何気なく言った事に対して、「自分はそう思わない」と返した。

そう聞いた時は、心底びっくりした。

結果として、17年にわたる結婚生活で、子供に恵まれる事は無く、離婚して現在に至っている。

 子供に恵まれなかったという事実は、長い期間、私自身を苦しめた。

というより、私が勝手に苦しんでいただけだけど…。子供のいない自分は、どこかで不完全という思い込みをずっと抱えてきたと思う。両親(特に母親)や育った田舎の人たちの持つ価値観の刷り込みが大きいと思う。

だから、子育ての大変さを経験したお母さんたちに対して、どこか後ろめたい気持だったり、一人前じゃないという、自信の無さがずっと有った。

 ありのままの自分を認める。

言葉にすると簡単だけど、ガッツリ自分と向き合った時に、それがいかに難しい事か思い知る。

頑張っている自分は好き。何かを成し遂げた自分は偉い。でも、私にはあれが無い。これも出来ない。隣のあの人はあんなに頑張っているのに。私は何も出来ていない。

だから私はもっと頑張らなきゃ。私がダメなのは努力が足りないから。だから、もっと頑張って、認めてもらわなくちゃ!


私が、独立開業して丸10年。半分の5年間、私はそんな思いとずっと戦ってきたと思う。

後半の5年は、自分と向き合う5年間だった。

好きな事で開業したけれど、何だか空回りしているように思えて、気持ちの余裕なんて全くなく、頭から仕事の事が離れることなんか、ひと時もなかった。

そんな状況が苦しくて、もっと楽な気持ちで、幸せに生きて行くにはどうしたらいいんだろう?

私はメンターを探し、そんな自分と向き合った。

古い価値観を一枚一枚剥ぎとり、新しい価値観に書き換え、人も自分もジャッジすることをやめた。

がむしゃらに極限までやるのではなく、余力を残すように気を付けた。

その効果は少しずつ現われてきたと思う。

往々にして、何かの効果というものは、劇的に現れるものではなく、徐々に徐々に現れるものではないだろうか?

私の中に、劇的な変化よりも、徐々に現れる変化の方が好ましいと思う刷り込みがあるのかもしれない(笑)



2020年の何月何日とは言えないけれど、多分夏の終りから秋ごろ、確かに私は変わった。

 子供のいない私。お母さんのあなた。一人暮らしの私。大家族のあなた。自営業の私。会社員のあなた。社長さんのあなた。

もちろん、ひとりにいくつもの役はあるけれども、ただ、役割が違うだけ。

ただそれだけなんだ、と気づく。

そう思えた時が、ありのままの自分を認められた時だった。

だから、私は私の役割を一生懸命に果たすだけ。もう他の人の役割を羨んだりしない。

 私には、夫も子供も、家もお金もないけれど、その分フットワーク軽く動く事が出来る。

健康な体もあるし、負けない心も持っている。

つい力が入ってしまったり、反動で落ち込んでしまったりもする。

せっかちですぐに結果を求めようとする。
世界のだれからも、見放されてしまった気になって、拗ねてしまう自分もいる。

楽をしてお金持ちになりたいなと思う自分もいる。


どれもこれも、私。
ありのままの自分を認めることが出来たから、自分を愛せるし、自分を信じることが出来る。

だから、自分を愛する事の大切さを他の人にも伝えたいし、昔の私のように、自分に自信が持てない人の背中を押したいと思う。

きっと、それが私の役割。

私は何でもできるし、どこへでも行ける。それは、私だけじゃなく、あなたにもできる事。

※2021年から、私は自分を認める、自己肯定力の大切さを人に伝えてきます。
「自分を愛し、違いを認め合う、誰も否定しない優しい社会」を実現したいのです。

具体的には、自分の経験から得た気付きを言葉で伝える、講演家になりたいと思っています。何も持たない私でも認めることが出来たのが、強みと思っています。

今の時代、ZOOMなどを使ってオンラインでお話をすることもできます。

まずは少人数でも、興味を持った方がいらしたら、是非お話させてください。コメントからでもコンタクトいただけると幸いです。



 

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