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憧れの生活を3カ月してみた結果と、そこから分かったこと。

今回は
私が過去に
憧れの生活を約3カ月したときの記録を
書いてみようかなと思います。


≪私の憧れの生活とは≫

・Brooklynのオープンスタジオが開かれているエリアに住むこと

・外国人とのシェアハウス

・Pinterestにあるようなオシャレな雰囲気


以上が私の憧れの生活で、NY生活の最後の3カ月だけ
それを叶えることができたのです。

なぜなら、それまでの節約生活で
どうにか3カ月なら1000ドルの家賃を払えそうだと
見込めたから。

初期の、
語学学校のプランにセットで付いてきたお得なホストファミリーと、
その後の、
日本人8人と極狭ルームでシェアハウス
のおかげである。

その後、移った憧れのBrooklynのお部屋は

こんな感じ。

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ポイントは外を眺められるハンモック。

ここはリビングで、他に
キッチン、お風呂、そして部屋が4つあった。
当時はそのうち3つに人が住んでいた。


1つ目の部屋には、カップルが住んでいた。
どちらもインド系アメリカ人で
彼は油彩のアーティスト、彼女はギャラリーのイベントスタッフなどをしていた。20代後半のファッショナブルでチルな2人だった。


2人は友好的で、私の話をゆっくり聞いてくれたし、
自分たちの話もしてくれたし、
日本のことにも興味があった。

ある日私が帰ってくるとなにやら2人で作業をしていた。

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いつも2人はキッチンやリビングでなにか作っていた。
(キャンドルを手作りしたり、ハーブを調合してお茶を淹れたり
ハロウィンにはガチメークで互いの顔に塗っていて、本当に怖かった。)


さっきの白いモフモフは、
しばらくすると、こうなっていた↓


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ピザ。


粉から作ったピザ。

その日、私も呼び、もう一人友達を呼び、
4人でピザパーティーをした。

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最終的には、たしか、5枚ほど焼いた。


2人はこうやって、いつも何かをつくっては
友達を呼んでパーティーをした。

アメリカ人でNY、そしてBrooklynに住む若者、
アートに関わる人が多く訪れた。

若干ミレニアル世代な雰囲気が入っているというか、

お金持ちになることに魅力を感じていないので
お金のための労働に疑問を感じ、また、
宗教にもクエスチョンの立場をとっている
都市化にも反対でその地域の個性が残っている場所に
アトリエを構えて、好きな仲間を集まる・・・

(そんなにしっかりお喋りできるほどの英語力・コミュニケーション力もないのだが・・・でもただただ彼らを観察するのが好きだった(怖い))


この部屋のちょっとしたアーティスティックな雰囲気は
2人の仕業だ。

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パーティーはたまに、カップルも知らない人が来ることもあったし、
(友達の友達のその場にいた友達とかなのかな)

当たり前のようにみんなドラッグをしていたし
(私は結局すべてを断ったので、1度も経験しなかった。)

当たり前のように私の部屋をノックし、私に話しかけてきたし
(私は結局すべてに答えたので、毎回その人たちとお喋りした。ドラッグを進められると断って、しつこいと、ルームメイトのカップル2人が必ず駆けつけて、その人をたしなめて連れて出て行ってくれた)

一度は、

朝起きると、
私の両サイドに隣に知らない女性が2人寝ていたこともあった

部屋に鍵は基本ついていなかった。



そして2つ目の部屋を借りている女性はいつもこのカップルに
「ドラッグだけはやめてくれ」
と言っていた。
そしてカップルはいつも
「ならあなたの犬にちゃんとあなたの部屋でウンチさせて」
と返していた。



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かなりおばあちゃんで、足を引きながら歩くこのチワワは、
認知症だということもあり
いろんな場所でウンチをしてしまう。

カップルは
「犬に罪はないけど、
この部屋にお金を出して住んでいるから
ウンチのことは改善してもらう必要がある」
と主張した。

管理人でもある女性は
「実家の両親も高齢で認知症だから預けることは難しい」
「だから私の部屋に鍵してそこにチワワを入れておけばいいわね」

と、ある日、そうして出て行った

しかしその日、チワワは1日中鳴いて、ドアに体当たりした。

カップルは外から鍵を外してチワワを出した。
結局その問題は、私が出ていくまで解決しなかった。

ちなみにその女性はきれい好きとは真逆の人で、
食べたテイクアウトの器をそのまま置きっぱなしにして
ハエをよく呼んだ

これにもカップルが抗議したため、

女性は

2週間に1度、フィリピン系の家政婦サービスを呼ぶようにした。



チワワも含め全員が思ったと思う、
「あ、そっちなんだ」と。


いろんなことをするのに、
「冷蔵庫のこの区画を使っていいか」
「〇日の〇時から友達を1人呼んでいいか」
「私の歯ブラシをここに置かせてもらっていいか」と
確認をしていたら、
物珍しがられ、
そしていちいち確認しないでいい、好きにして、と言われた

そして私は
精一杯
好きに過ごした


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カップルに「なんで下にシートひいてるの!!面白い!」と
爆笑されながら撮られた写真。


もう一つ、4つ目の部屋はAirbnb用だった。
私が滞在中に6~7組くらいの客が
1泊~2週間までさまざまな期間、滞在していた。

私も何度か鍵を渡したり、部屋を案内したりした。

女性はこの部屋で相当稼いでいるのではないかと思った。
いや、人気のエリアの物件は、そうもしないと厳しいのだろうか・・・。


NYでは、”英語を話せない”がベースで
話せる人がいれば”この人は英語を話せるのか”、
ぐらいの認識でいてもらえる。

NYでは顔でその人の話す言語を判断するのが難しいという感覚を始めて経験した。
N両親が日本人で日本人の顔をしているが、日本語は話さないという人と友達になって、最初は違和感でしかなかったが、その人が育ったのはアメリカだから英語を話すのが当たり前なのだ。

見た目や文化、言語は、
人によって違う。
それを判断するのは難しいし、
判断する必要がない場合も多い。


部屋に勝手に入ってくる人たちも
皿を洗わない女性も、
嫌なわけではないが、
「違う人間なんだ、違うカルチャーなんだ」
と思うと、なるほど、とストンと落ちるし、
ならば自分も「提示」しないと向こうも分からないな、と思う。
「嫌です」「それをされたくないです」と。

これは日本に帰ってきた今でも使える。

たとえ同じ日本人でも

 「文化が違うんだ」

と思うと楽になることが多い。


カルチャーが近くなればなるほど、ケンカしちゃうのだ。

仲良くなればなるほど、ケンカしちゃうのだ。


「なんでこの人、(解るはずなのに)解ってくれないの?!」と。

だからこそ自分の気持ちを「提示」することは大事だ。


そして、「終わりが見ええる日常」が、
意外と充実しているのでは、と思った。

ここに住むのは3カ月限定と決めていたので
今やらないと、今話しておかないと、と
「いつかやろう」がなくなっていった。

人生を、
期間限定を上手く自分で作り出しながらプランニングするのも悪くないかな、と思った。

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※左がカップルの部屋、右手前私の部屋、その奥が女性とチワワの部屋。
もう一部屋は写真のもっと手前。

・・・てことで。

これが私の「憧れの生活」のお話・・・

「憧れの生活」の現実を通して思ったこと、でした!

最後まで読んでくれてありがとうございました。


泊麻未


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