MiXER参加レポート「4つの学び」と「3つの要点」
今アツい、サービス・ブランド・企業・ヒトの「データ」をテーマにした最新情報を発信する国内最大級のマーケティングイベント、「MiXER マーケティングカンファレンス」の参加レポートです。今回複数のSessionを聴いて、個人的に刺激を受けた内容を「4つの学び」と、「各Session3つの要点」に絞ってまとめました。
<Session>
Dropbox×メルカリの ”本当にすごい”グロースハック
~ここでしか聞けない『急成長の方程式』に迫る~
急成長を約束する “グロースハックの教科書”
~メルペイ×Indeedに聞く、本当のデータドリブン・マーケティング~
The P&G Way マーケティング・プリンシプル
~現役P&Gブランドマネージャーたちが語るマーケティングのすべて~
<4つの学び>
[Point1]データドリブンな意思決定サイクルの仕組み・データ活用人材育成はグロースの要
ーデータドリブンなPDCAサイクルをスピーディに回すための仕組み
(各指標モニタリング・分析基盤構築)を作ること。
それを推進・実行する人材育成(BIなどの各種ツールを活用する知識・
データ分析スキルなどの習得)が重要。
[Point2]ビジョンを持つこと
ーまずはユーザーの理解者であること。
偉い人が設定するビジョンだけではなく、現場情報を持った消費者に近い存在のメンバーが消費者の声を代弁した「こうしたい」こそ大切に。
[Point3]失敗を恐れず、小さな改善を積み重ねること
ーまずはやってみる。失敗を成功の糧にすれば良しの姿勢を。
1%の小さな改善を積み重ね、大きな意思決定につなげる。
[Point4]推進できるチーム作りが大事
ー役割関わらず同じベクトル・マインドで進めるための仕組みや
体制作りを行い、風土醸成・コミュニケーションをもとに
推進していくことが大事。
<各Session3つの要点>
[1]”グロースハック”の定義とは?
DropBox「いかに出費を抑えつつ最大のユーザーを獲得していくか」
各拡大フェーズで、ホッケースティックの先端部分のように指数関数的に成長していくことが、グロースハックの指標であり醍醐味
メルカリ「LTVがマーケティングコストを上回る状態をつくること」
一回の買い物ではなく、生涯のコストまで広げて上回る状態をつくること
[2]成功した施策例は?
●DropBox
1.ノークレカトライアルからのコンバージョン
当初は無料会員登録時からクレカ登録必須だったが、対象セグメントに対してノークレカ登録→有償化の施策。
1年かけて仮説検証した。有償化率は下がったが、絶対数が多く売上UPにつながった。
「登録ハードルを下げて、絶対数確保→収益化」の流れ。
2.ユーザーの利用状況分析
ユーザーがDropbox上に保持しているデータ・理由を分析。最適なアプローチをかけてアップグレードを実現。
例:ドキュメントファイルが多い→ビジネスでの共有目的の可能性高い→共有機能を訴求。画像データ多い→機能ではなく容量のアップグレード訴求
●メルカリ
1.購入サポートのクーポン配布
①ユーザーセグメンテーションによるクーポン配布対象・内容の最適化
②機械学習の活用による最適なクーポン配布対象の選定
③大量のABテストを効率よく回すための体制構築
2."検索させる”UI/UX改善
①行動ファネルの分析と、重要な改善ポイントの洗い出し
②仮説を持ったABテストの繰り返し
③大量のだしわけパターンを管理する仕組み
・データサイエンティスト・マーケター・機会学習のエンジニア(施策による)と組んで、Pdm・プロデューサーらと一緒に考え進める。
・必ずA/Bテストを実施し判断。
・評価指標設計し、人的リソース足りないのでBIツールですばやく評価する体制を作っている。
3.グロースハック実現のためのスキル/マインドセット・組織体制は?
●DropBox
1.データで仮説構築・検証
リサーチャーが集めたデータを基に仮説検証
2.失敗を恐れず、失敗に寛容なカルチャー醸成
例:しくじり先生ボード
3.人生のテニスボールを見つける
ビジョンを一心不乱に追いかける
●メルカリ
1.ボトムアップで考案される小さな改善の積み重ねを、経営指標に反映して意思決定を作れる人
2.マーケティングチームとプロダクト/開発チームの密な連携・目標の共有
●メルペイ
1.組織体制
①Data Analystの重要性
②すべてマーケティング施策の効果/指標の可視化(その代わり厳密性は問わない)
③マーケティング機能の統合(獲得・オフライン・CRM・店頭etc)
2.グロースの肝
①プロダクト×マーケティングの融合
②センターピンとなるKPIを決める
③数字を追いかける組織を作る
●Indeed
1%の改善をいかに積み重ねるか
●P&G
1.Visioning!
どうしたいか?偉い人が言っている事だけでなく、
ユーザーに近い立場のメンバーのVisionが大事。
2.Think What needs to be true
✖「なぜできない?」
〇「どうやったらできる?」
<まとめ>
改めて、
[Point1]データドリブンな意思決定サイクルの仕組み・データ活用人材育成はグロースの要
[Point2]ビジョンを持つこと
[Point3]失敗を恐れず、小さな改善を積み重ねること [Point4]推進できるチーム作りが大事
の重要性を感じ、明日からのアクションにつなげることを心に決めたカンファレンスでした。
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