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あたらしい「かがやき」色のくっく

わが家の息子の素直さに、時々心配になり、申し訳なくなる時がある。

きのう、息子の靴を買いにイオンモールへ出かけた。
6月に買った15.5センチのスニーカーがそろそろきつくなっているころ。
息子に「くつ、痛くない?」と聞いても「いたくない」というばかりで、ほんとかどうかいまいち信じられず1、2週間くらいハラハラしていた。

いつも行くこどもの靴の専門店で、機械に乗り足のサイズを測って貰うと15.3センチ。
靴のメーカーによっても差があるだろうけど、だいたい実際のサイズ+靴下の厚み+0.5センチがいつもの目安なので、今の靴は窮屈だったはず。
やっぱりこどもの言葉は鵜呑みにしてはいけない…。
痛くない?と聞くよりも良い確認方法を考えた方が良さそうだ。

サイズがわかればあとは色選び。
今回もいつものメーカー。
8種類くらいある中からどの色がいい?と聞くと1番端の「くろ」と。
選んだあとで、黒と白は冬から春にかけての新商品で、エナメル風の素材だと言うことに気付き、いつものやつより硬くないかなぁと余計な事を言ってしまう。

黒は硬そうだから他の色で好きなのある?黄色とかは?と言うと、じゃあ黄色で…と指を指すものの、今度はサイズがない!!
結局、この中ならどれがいい?と3種類から選んでもらうことに。

息子に選ばせるはずがどんどん口を出してしまう自分がイヤになった。

「ごめんね、お母さんが余計な事をことを言っちゃった。黒と青色、両方履いてみて好きな方にしていいよ。」
と、二つ片足ずつ履いてみて、息子が最終的に選んだのは、青。
新幹線の「かがやき」みたいな、ぱきっとした色。

やっぱり青が気に入ったのか、私の意見を汲み取って青にしたのか、わからないけど、とにかく私は、余計な事を言って選択の自由を奪うのは良くない…と地味に落ち込んだのでした。

靴屋さんのあと、私がふらふら~っと惹かれて立ち止まったディズニーストアでも、息子も少し気になっているようだったのでお店の中頃まで入ってみたものの、息子の足が止まったので「もういいの?」と出ようとするとなんだか名残惜しそう。

「見たいなら奥まで行ってみよう?」
そう言うと、やっと、じぃーっと色んなものを真剣に見つめながら奥まで進む。
こんな所で遠慮しなくても良いのにね、と夫に話しながら、普段息子を押さえ込みすぎているのかなあと、心配になった。

心配になったけど、靴屋さんでの帰り際、1番名残惜しそうだったのはカーズのマックイーンの靴を見つけたときで、いつものnew balanceの色だけ違うスニーカーはどの色でも息子にとっては重要じゃないから、気にならないのかもしれない。

それに家ではしょっちゅう「おふろはいらない!」「もっとあそぶ!」やら安定の3歳児っぷりを発揮しているので、ただ単に外出先でやや場所見知りをしていて大人しかっただけかも知れない。

食後のクリスマスケーキも、自分のケーキのイチゴを食べ尽くしたあと、私のケーキのイチゴを自分も食べるのだ!と、「ちょうだい!」と言って私が食べてしまうと怒っていた。

自分にとっては重要な事は、いつもちゃんと主張している…はず。

できるだけ、選択の機会も、失敗の機会も奪わないように、と思いながらも、つい転ばぬ先の杖を差しだそうとしてしまう。
そして、親の都合で「~しなさい」「~はだめ」と言ってしまう事ももある。
もちろん生活リズムを整えるためとか、保育園に通うためとか、理由はあるけど。

多分、やや引っ込み思案な息子。
どうかどうか、親に負けずに、自分の意思で歩んで行ける子になりますように。

「かがやき」色のくっくに願をこめて。

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