ボヘミアン・ラプソディと疑似体験

クイーン。

大学生のときにハマり、卒業後はすっかり鳴りを潜めていたものの、今回の映画でマイブームが再燃しました。

いいですよね、「自転車に乗りたい」とひたすら言うノリノリの曲やら、「ショウを続けなければ」なんて言うツラそうな曲があって。ジャンルの広さと音楽の構成の多彩さがあります。
何時間聞いても、ほんとに飽きない。

で、映画「ボヘミアン・ラプソディ」見てきました。

ひとことで言うと楽しかったです。クイーンの歌の力強さを再認識しつつ、多少脚色はあれどバンドの軌跡を知ることができました。

私が物心ついた頃にはフレディ・マーキュリーは他界していました。リアルタイムで見ていないので、ライブ録音でイヤホン越しに「ベース、ジョン・ディーコン!」とに紹介されてもわからない。
生で見たのは、ロンドン・オリンピックの閉幕式で演奏してたブライアン・メイとロジャー・テイラーくらいです。

そんなレベルのファンですから、メンバーの関係性やら周囲の人の動向やらを見ることができてよかった。4人と関係者のみなさんがクライマックスでステージに立った瞬間は得も言われぬ感情がありました。

映画のクライマックスはライブエイド。

このクライマックスシーン、ニュース記事では、実際と同じように6曲を通しで収録したと紹介されていますし、本当にライブをそのまま見ているような感覚になります。
両手を上げて、一緒に「レディオ・ガ・ガ!」と歌いたくなるくらい。疑似体験をしているような感覚があるんですね。で、ちょっと思いました。

この映画、寄付つきのチケットも販売していたら良かったのに。

ライブエイドは「アフリカ難民救済」を目的にしたチャリティライブでした。寄付つきのチケットの購入すれば、映画でも「ありがたい音楽を聞くついでに誰かの幸せを援助する」という”当時のありがたい体験”を擬似的に得られるはずです。

クイーンともあれば、青春時代を懐かしむ年代の方も大勢鑑賞されるのではないでしょうか。当時を再体験したい、なんて人も出てくるかもしれません。

なんて。

ともすれば一人や仲間内で消化して終わってしまいがちな大衆娯楽に、もうちょっとソーシャル的なキャンペーンが増えてもいいかも! と思ったところでした。いかがでしょうか。

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