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重度の甲状腺機能低下症だった2021年(前編)

読む専門で登録していたnoteだけど、久々に記しておきたいことができたので書く方の機能も使おうと思う。

タイトルの通り今年私は「甲状腺機能低下症」という病気にかかった。それも重度だったということが先日もらった傷病手当申請用の診断書に書いてあった。

甲状腺機能低下症というのは大抵の場合橋本病が原因となって起こる病気で、例によって私も橋本病だということが同時に発覚した。
診断を受ける前後はネットで検索しまくって色々助けてもらったので、私も自分の経験した「橋本病」と「甲状腺機能低下症」について残しておこうと思う。
同じように体調が悪くてここに辿り着いた人の参考になれば幸いです。

橋本病・甲状腺機能低下症とは

この辺の話は検索すればいくらでも出てくるので、他の詳しいサイトを診て欲しい。初見の人の為に某有名甲状腺病院のHPから引用しておく。

甲状腺機能低下症の代表が橋本病です。甲状腺機能低下症は、バセドウ病と正反対で、甲状腺ホルモンの量が不足して、新陳代謝が低下し全てが老けていくような症状がみられます。無気力で頭の働きが鈍くなり、忘れっぽく、ひどくなると認知症の原因の1つにもなります。寒がりで皮膚も乾燥してカサカサになったり、体全体がむくみ、髪も抜け、眠気がありボーッとして活動的でなくなります。
橋本病も甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の1つで、体質の変化により甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体TgAb、抗甲状腺ペルオキシダーゼTPOAb)ができます。この抗体が甲状腺だけを破壊していき、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。しかし、甲状腺が腫れたり、のどの違和感を訴える方がいますが、橋本病と診断されても、すべての橋本病が甲状腺機能低下症を伴うわけではありません。約40%の人に機能異常があります。

病院に行ったきっかけ

8月、金縛りのようにベットから動けない日があった。
元々朝は弱くて、貧血みたいな感じでダルくて起きられないっていうことはしょっちゅうだったんだけど、それとも違う「か、体が動かない!!」みたいな。

後に分かる事なんだけど、甲状腺機能が低下しているせいで体を動かすホルモンが出ていなかったのだ。

この日以降普段とは比べ物にならない強烈な倦怠感と腕の痛みが続いて、鎮痛剤を飲んで寝ても朝起き抜けから腕が痛いという日が続いた。
その少し前から何を食べるか選べないというのが続いていたんだけど、この辺りから空腹感がなくなり1日にご飯茶碗に一膳だけみたいな日が何日もあった。

前の月に別件で血液検査をしていて、その流れでたまたま甲状腺というワードが頭の隅にあったこと、10年ぐらい前に一度バセドウ病を疑って甲状腺の病院に行ったことがあったことなどから、なんとなく甲状腺疾患が頭に浮かんで検索をしてみた。読みが当たり橋本病(甲状腺機能低下症)が怪しいのでは…となり、近所の内分泌科を受診した。

自覚症状

「橋本病」「甲状腺機能低下症」というワードにひっかかってからは早かった。代表する症状にとにかく片っ端から当てはまっていたから。
日常の中でちょっと変だな?と思いつつ、35歳だし加齢のせいかなーなんて思っていた事が、振り返ればあれもこれも甲状腺機能が低下しているせいだった。
その時は気付かなくても体調が回復して行くにつれ、あの時おかしかったなと分かることも多かった。

私の自覚症状
・脱毛
・筋力低下
・眠い、だるい、疲れる、思考停止
・舌がもつれる
・体重が増える
・むくみ
・コレステロール値の上昇
・便秘
・肌の乾燥
・寒がり
・記憶力の低下
・徐脈

代表的な症状を網羅していると思う。なかったのは喉(甲状腺)の腫れぐらいだと思う。

脱毛
元々季節の変わり目で結構抜けるんだけど、季節が変わっても抜け続け、ショートヘアなのにお風呂に入る度、ホラー映画ばりに手にごっそり毛が絡まっていて、まとめると飴玉サイズの毛玉が作れるぐらい毎日髪が抜けていた。お風呂から上がればドライヤーで乾かす時もじゃんじゃん抜けるし、脱毛が1番ヒドい症状だった。
ピーク時はツーブロックの坊主部分の2mmぐらいの抜け毛も枕に沢山くっついていた。
元々毛が太くてしっかり生えてるから、ハゲができなかったのだけは不幸中の幸いだった。

筋力低下
上で書いた腕の痛みは筋力の低下からだった。本来たくさんの筋肉が連動して支えてるはずの腕が、筋力の低下(とホルモンバランスが崩れてるせい)で筋肉が弛緩し、肩の一点からぶら下がってるみたいな状態になって痛みが出ていた。
内分泌科の結果待ちの間に整形外科にもかかって診てもらった。ほぼ週1で3ヶ月リハビリに通った。

眠い、だるい、疲れる、思考停止
元々めっちゃ寝るので気付きにくかったけど、1番しんどかった時はどうにか仕事に行って後は家に帰ることしか考えられなくなっていた。スーパーに寄るとか夕飯を作るみたいな事は一切考えられなくなっていた。
座っていても全身ダルかった。
冒頭に書いた起き上がれなかった日が1番しんどかった。
普段めちゃめちゃ気にしているシンク周りの水を拭くとか、そういうこともどうでもよくなっていた。

舌がもつれる
舌足らずみたいになることが度々あって、加齢による筋力の衰えで滑舌悪くなってるのかなと思っていた。段々思ってる事と違う言葉が口から出るようになったりして、喋ろうとしている事に口?頭?が追いつかなくなっていたように思う。
この後〇〇しようと思ってた→〇〇した、みたいな事が多かった。

体重が増える
ジワジワと5kg増えたのも加齢のせい+コロナ太りだと思っていた。薬飲んで体調元に戻ったらスコンと落ちた。

むくみ
これも元々むくみやすかった+顔とかは加齢でたるんだと思っていた。写真を見返すとまぶたとかパンパンすぎるし、体調が戻ったらくっきり二重に戻って後々よく分かったパターン。

コレステロール値の上昇
5月に受けた健康診断で正常値より高かった。元々痩せているので無縁だと思っていたので、まさか私が!だった。コロナ太りのせいだと思っていた。

便秘
水分取ってるしビオフェルミンも飲んでるのにおかしいなと思っていた。便秘から段々と内臓が動いてないなっていう感覚になっていって、お腹が空かなくなった。

肌の乾燥
元々乾燥肌なのと、時期が夏だったので初めは自覚していなかった。10月頭ぐらいにお腹が粉吹いてて、乾燥肌だけど真冬でもここまでいかない!ぐらいには乾燥した。

寒がり
もう何回書くんだって感じだけど、元々すごく寒がりだから気付かなかったけど、今思えば私だけ特に寒がっていた事が何度もあった。

思ったより長くなってしまったので、前後半に分けることにした。
続きはどんな感じで回復していったかなど書いていきます。


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