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Vol.2 摂食障害で心療内科へ

向かった先は心療内科

 ただダイエットに成功しただけなのに、何で心療内科!?
心療内科って何!?精神科…!?私は精神病…!?
色々な不安が頭を巡る中、両親に言われるがままに連れてこられた都内某所の心療内科。
色々な病院を転々とする中で、心療内科を勧められたようだ。
当時、両親も摂食障害への知識が無く、何でだろう!?という気持ちの中で、拒食症に関する本から情報を得ていた。

初めての診察

 「あなたは摂食障害、今は拒食症です。」
初めて、その心療内科でその言葉を聞いた。それまではそう断言されたことは無く、自分が病気だとは全く感じていなかった。
既に生死を危ぶむ身体になっていたこともあり、すぐに体内の検査をされた。
そして、医師に「入院しますか?帰りますか?」と聞かれ、すぐに「帰ります」と答えた。
医師:「これ以上体重が減るようなことがあれば、入院ですよ。」
そう言われ、医師とまずは健康的な食生活を送ることを約束した。

食べるフリ生活

 両親の前で医師と約束した以上、健康的な食生活を送らないといけない‼
でも未だに食べるのが怖い。
両親は医師から「食べなさい」と言わないようにと言われていたのだろう、自宅で「食べなさい」は言われなくなった。
心療内科でのカウンセリングは主に個別で行われるため、両親が医師と何を話したかは詳しくは知らない。
人前ではしっかり食べるのを見せて、誰もいないところでは全く食べない。そんな生活に変わり始めた。
食べた後は体重を念入りに測り、増えてしまった分を取り戻すようにコントロールする。体重が増えることはまだ許せなかった。
最初は2週間に1回ぐらいのペースで母とともに通っていた心療内科。
体重が減る度に
医師:「入院しますか!?」
私:「しません。」
の繰り返し。
14歳という思春期もあり、「何で知らないおじさんに自分のことを話さないといけないの!?話したくない…。」という気持ちも芽生えていた。

心療内科でのカウンセリング

 カウンセリングでは基本的に
医師:「最近どう…!?」
私:「別に…」
の繰り返し。これ意味なくない!?私何しに来てる!?と感じていた。
ただ、医師がかわいそうな気持ちになりその場をとりつくろうような会話はした。生意気な中学生だ。
その時、自分の身体を治したいという気持ちが無かった。むしろ太りたくない。それが一番だったので、そんな通院を繰り返していた。
とある通院日、入院患者とすれ違った。一目見てすぐに拒食症で入院しているんだろうなと理解した。
初めて、第三者の目線で入院患者を見たときに、ハッとさせられた。
私ヤバい!!あんな風になったらどうしよう…。もうなっているのに、そう思って恐怖を感じたことが私に転機をもたらした。

Vol.3に続く→→→

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