見出し画像

育休復帰前の「そわそわ」には、会社とのコミュニケーションが効くという話。

すっかり久しぶりの更新となってしまった。
明日(というかもう今日だが)、2022年2月1日、私は約1年8ヶ月ぶりに育休から復帰する。
今回は2回目の育休だが、やはりどこかそわそわした気持ちを感じている。なぜ年度末の半端な時期に復帰できるのかという話はまたの機会においとくとして、今回のnoteでは、「会社とのコミュニケーションって大事だよな」と二度の育休復帰を通じて再認識したので、そのことについて書きたいと思う。

なお、【みんなde子育て.net】のインタビュー記事でも、育休復帰に関する記事を書いていただいた。興味があればご覧ください。


育休復帰前日。この「そわそわ」が何者なのか、分解してみた

前提として、私の今の状況を簡単にまとめてみた。

・1回目と2回目は、同じ会社の同じ部署で育休を取得
・1回目の育休は、産休含め約10か月取得。長男は生後8か月で保育園入園
・2回目である今回は、約1年8か月の産育休取得。次男は1歳1か月で入園
・今回も、復帰後は同じ部署に配属予定(ただし、仕事内容は若干異なる)

保育園入園申込みを始めた頃から始まる「そわそわ」感は、多くの人が感じるのではないかと思う。私が今回の育休復帰にあたって感じる「そわそわ」には、大きく2つの要因がありそうだった。

①仕事そのもののブランク
②兄弟別園、かつ、ひとつの園が遠方

①仕事そのもののブランク

仕事で1年8か月のブランクは大きい。1回目の復帰時は、1年経っていなかったにもかかわらず、かなりの浦島太郎状態だった。復帰当初に会社のプリンターの使い方を忘れていて自分で自分に衝撃を受けたという話は以前ミートキャリアのnoteでも書いたが、今回はその倍の期間にわたって休んでいる。もはや、オフィスの場所がわからないレベルである。(そんなことはない)

②兄弟別園、かつ、ひとつの園が遠方

兄弟別園というのも大きい。子どもたちの保育園は、職場から反対方向で、特に次男の保育園は自宅から自転車で約30分かかる。自宅からの往復で10キロ弱。日々の送迎の負担を考えるだけで恐ろしかった。

これら①②に加えて、オミクロン株の猛威により、1月下旬から新たな要因が出てきた。

③コロナの影響で長男の保育園が休園。次男も登園自粛
④外部の手が借りられない(義実家、ベビーシッター、家事代行など)

③コロナの影響で長男の保育園が休園。次男も登園自粛

1月下旬から長男の保育園が休園になった。当然、次男も登園自粛である。期間は10日間。そして、その間には復帰日である2月1日が含まれている。
「どうしよう。」
正直、そう思った。休園中に復帰するなんて予想外だった。

④外部の手が借りられない(義実家、ベビーシッター、家事代行など)

最近は保健所の手が回らないらしく、長男が濃厚接触者かどうかの判断もされず、身動きがとれない。
普段頼りにしている義実家や、お世話になっているシッターさん、お試し期間を経て定期利用を始めようとしていた家事代行サービスなど、我が家の生活になくてはならない外部の手を借りることもできなくなった。

これらの要因があり、私はいま「そわそわ」を抱えているのだと思う。

1年8ヶ月の育休期間は、一言でいうと「生き方の幅が広がった」

ただ、この育休期間にやってきたこともいくつかあった。
大きく分けて、次の3つがある。

(1)副業を始めた
(2)大学院に通い続けた(第二子の妊娠前から継続)
(3)会社と積極的にコミュニケーションをとった

(1)副業を始めた

まず、「キャリアコンサルタント」としての活動を始めた。
「キャリアコンサルタント」とは、簡単にいうと「キャリア支援のプロ」である。1対1の個別面談で相談にのったり、大学内のキャリアセンターで学生の支援をしたり、組織内でキャリア開発に取り組んだりと、活動の場は幅広い。
私は、ミートキャリアというカウンセリングサービスのサポーターとしてジョインした。素敵なご縁をいただき、今まで目指してきた個人向けのキャリア支援ができることに感謝している。

再掲になるが、ミートキャリアのサポーターを志した経緯は、こちらのnoteに書かせていただいている。


(2)大学院に通い続けた(第二子の妊娠前から継続)

大学院での学びも大きかった。詳細は割愛するが、様々な業種や職種の人と出会い、刺激を受けた。あと1年間は通う予定で、最後まで駆け抜けたい。

大学院に入学した経緯はこちら。


(3)会社と積極的にコミュニケーションをとった

ここが1回目の育休との大きな違いでもあるのだが、会社(これは育休を取得している本業の会社のこと)とのコミュニケーションを積極的にとるようになった。
1回目のときは、業務が多忙な中で産休に入ったこともあり、仕事から距離をおきたい気持ちが強くて育休中は必要最低限の連絡しかとらなかった。

だが今回は、事あるごとに連絡をとるようにした。
「そのほうが復帰がスムーズじゃない?」
と、1回目の経験を踏まえて考えが変わったからである。

たとえば、副業開始前に人事に相談したり、復帰時期に悩んでいたときに上司に相談したりした。仲の良い同僚と時々オンラインで雑談もした。
育休中も比較的良好な関係性を続けていたから、いざ復帰するとなっても(そわそわ感はあれど)それほど不安が大きくないように思う。

復帰が決まってからの数か月は、山あり谷あり

復帰しようと思ってからは、小さなものだが山も谷もあった。復帰3か月前くらいから、主に次の3方向に対してコミュニケーションをとった。

(1)夫とのコミュニケーション
(2)会社とのコミュニケーション
(3)子どもとのコミュニケーション

(1)夫とのコミュニケーション

夫とは普段から比較的コミュニケーションがとれているほうだと思うが、復帰が見えてからは、より対話の時間を多く設けた。
(この話もどこかで書きたいのだが、書く書く詐欺にはなりたくない。)

(2)会社とのコミュニケーション

復帰前にも、自分から会社に連絡をとった。順番は、人事→現場、の順である。
人事には、働き方の相談(≒交渉)をした。兄弟別園で、会社の規定に則った勤務時間では負担が大きすぎると思ったから、期間限定で勤務時間を短縮できないかと相談した。
希望は叶わなかったが、その話が配属先の上長に伝わったことで私の状況を理解してもらうことができたので、結果オーライだと思っている。

復職前面談もした。ありがたいことに、会社側から面談を設定してくれる制度になっている。
面談では、目の前の仕事の話に加えて、数年後の自分の目標も伝えた。言葉は選びながら、でも明確に。
それは異動を伴うものだから、ちょっと勇気が必要だったけど、伝えたからには頑張ろうと思えた。幸い、上司も快く受け止めてくれた。

(3)子どもとのコミュニケーション

復帰まで、特に長男とたくさんコミュニケーションをとろうと決めた。
実は、長男とはここ数か月間あまり関係性がよくなかった。(と自分では感じている)
主に大学院に関連する多忙さと、長男の赤ちゃん返りなどが重なり、よくない状態だった。何とかしたいと思い、東京都の窓口にLINEで相談したり、アンガーマネジメントの本を読んだりした。
その甲斐あってか、ここ半月ほどは以前より長男を叱ることが減り、以前のように仲良く遊べるようになったと思う。復帰前に改善できて、本当によかった。


会社とはコミュニケーションをとっておいた方がよい

二度の育休期間を通じて感じたことの中で、今日伝えたいのはこれだ。

「会社とのコミュニケーションは大事。」

会社と疎遠になったって、いずれ復帰はする。だったら良好な関係を築いておいた方がいい。
私の「そわそわ」は分解すると4つの要因があったわけだが、会社との関係性ができていれば、上司や同僚や人事に頼りやすくなって、結果としてそわそわの解消につながっていく。

育休期間中を通じてコミュニケーションを取り続けるのが効果的だと思うが、復帰前の数か月だけでもいいと思う。
特に、復職前面談は会社側と直接対話できる貴重な機会。それまでに自分の不安や要望を整理して、きちんと上司に伝えた方が良い。

私の場合は会社側から面談を設定してくれたが、特にベンチャーなど制度が整っていないところでは、そうでない会社もあると聞く。所属している会社からのアプローチがなければ、自分で面談を申し入れるといいんじゃないかな。

補足すると、これが大事だと私が思うのは、キャリアの目標上に「会社での仕事」があったからである。今の会社でもっと得たいものがあるから、スムーズに復帰して戦力になりたいと思っている。
もし何か事情があって「今の会社から離れたい」と思っているのなら、別のアプローチがあるのかもしれない。

「キャリアの目標ってなに?」
「育休復帰後の目標なんて、わからない。」

そんな人には、ミートキャリアの「大人の自己分析プログラム」がおすすめ。これは、「3か月間プロのサポーターとメール形式のワーク+オンラインカウンセリング」がセットになったプラン。
いきなり宣伝でごめんなさい。でもこれは本当に価値を感じてもらえるサービスだと思う。

私は今回、2回目の育休復帰。
復帰先は同じ職場だし、「慣れたもんでしょ」と思われるかもしれない。

でも、子どもが2人いる状態で復帰するのは初めてだから、うまくいかなくて当たり前。肩ひじ張らずに自分のペースで、前に進んでいきたいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?