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苦手な水張り

グループ展に向けて、F30号水彩画を制作中です。

でもパネルへの水張りに大苦戦…。
2回も失敗しました。

⭐︎水張りとは水彩画の下準備。
絵具の水分で紙が歪まないよう、あらかじめ紙を濡らして伸ばしきり、引っ張った状態で水張りテープやホチキスでパネルなどに留めることです。
すると乾いた後は、濡れてもピンピンのまま!

…となるはずが、
乾いてから触ると、紙がパネルから少し浮いているのがわかり、嫌な予感…。
案の定、水を塗ったらボコボコと波打ちました。 
見栄えを優先してホチキスを使わずに水張りテープのみで留めたこと、そのくせ紙を引っ張る力が弱かったことが原因のようでした。


すぐに2回目のチャレンジ。
ホチキスも用意して、しっかり引っ張ろうと決意。
タオルでぐぐぐと拭くように引っ張り、パネルの角に当たったら折れ線をつけ、ホチキスで留めます。
ところが、ホチキスが刺さらない!
パネルが固く、ほぼまっすぐに打てません。

もたもたして紙が乾いてしまうのは避けたい。
焦ってホチキスを連打連打で
なんとも痛々しい見た目に…。

今回は乾いた後に濡らしてもピンピンのままでしたが、
痛々しさに加え、毛羽立ちも目だちました。
焦ってタオルで強くこすりすぎたようです。

残念だけど、この紙に本番は描けないと判断。
明日また水張りをすることにしました…。


グループ展は10月なのに、まだ描き始めていない。
また失敗したら、乾くまでの数日は何もできない。
スタートしていない焦りの中に落ちました。


するとそばで手伝ってくれていた主人が、
「水張りが済んでるパネルを買おう。探せばあるよ」
と検索してくれ、見つけました。
後ろめたさを感じつつ、保険があると気が楽になるし、プロの仕事を見てみたいとも思い、注文しました。

その夜は水張りの夢を10回以上見ました…悪夢。


翌日、気持ちを切り替えました。
プロのパネルが届くとしても、自分もできるようになっておきたい!

失敗の原因は、ホチキスと引っ張る強さ。
ここを改善しなくては。

ホチキス…むかし強いホチキス買わなかったっけ…?
と、「ミニタッカ」があることを思い出しました!

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道具箱から見つけ、試し打ちすると成功率100%!
それもそのはず、パネル作りにって書いてある…
もっと早く思い出すんだった…
ともあれ、強い味方を手に入れました。

次に、毛羽立ちを作らずに紙を引っ張るためには、
ネットで調べるとタオルの他にハケを使う方法もあり、それでやってみることにしました。


いざ、三度目の正直!
パネルの上へ濡らした紙をひっくり返して置き、中央から端へ、ハケですすすと流します。
角にきたら、紙を指でひっぱり折り目をつけます。
いよいよミニタッカの出番。
ミニタッカさん安定の仕事ぶりで、焦らずに均等に打つことができました!
留めた上から水張りテープをぴっちり貼り、完成!

そして2日間乾かして…
昨日濡らしてみたところ、ピンピンのままでした!
やったー!成功!

ようやくスタートライン。
プロの水張りパネルも今日明日で届きます。
これから本番を描いていきますが、
下書きを描いてワクワクした気持ちを忘れずに
色を楽しみながら進めていきたいと思います。


実は最初はもっと小さいF10号に描く予定でした。
こちらは先生指導のもと、1回で水張りが成功。
このパネルには普通のホチキスで打てたので、焦らずにタオルの力加減も保てていたようです。
また、単純に小さいと作業がしやすいんでしょうね。
そのF10号に下絵を写して先生と俯瞰していると、もっと大きいサイズの方が魅力的な絵になるのでは?という話になり、F30号へ変更することに。

一枚の絵を描くのに、だいぶ経験値が積まれています。

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