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11/2 Vektor(代官山SPACE ODD)

Vektorの単独公演を観てきました。
私がスラッシュメタルに心酔する間口となったキッカケです。2000年代に勃興したスラッシュメタル・リバイバル勢の頂点に君臨するテクニカル・スラッシュバンドです。DestructionやVOIVODからのインスピレーションが強い作風で劈くようなシャウトを絡ませながらスラッシーなリフをひたすら連打しプログレッシブかつシアトリカリズムなメロディを構築する知る人ぞ知るイヤーエイク・レコード最後の希望。

知る人ぞ知るっていうのは2016からの活動休止も含めてね。

2016年にDavid DiSanto以外のメンバーが脱退した為にVektorの活動休止がアナウンスされました。「David DiSantoが嫁にDVしまくってたのがメンバー全員にバレて愛想を尽かされたために逃げられた」が主な理由です。Erik Nelsonは帰ってきたけど他は帰って来なかったね。ベースはDaevaで元気してるっぽいけど。今はDVに反省して・・・してるんかね。Erik Nelsonが帰還したから大丈夫やろ。ホンマかいな。

僕が代官山SPACE ODDに到着したのは18:50。
「明日の本番作業に向けて事前作業やってね♥定時で終わるよ♥」とかほざく同僚がいたから「知らんがな」と断固拒否。んなもん数日前に連携しやがれ。しかも明日の作業担当は俺じゃねぇしw。
渋谷駅に着いたら10分ぐらい歩いて会場に到着。急いでビールを引き換えて一気飲みしてからモッシュエリア付近に移動。Darkest hour2日目の教訓を活かして音響の良いエリアを確保出来ました。

客入りは8割ぐらい。Nekromantheonでスラッシュメタルもそこまで人来ない事がバレちゃったかと思いきや若いメタラーや外人やバトルジャケットが揃い踏み。何だかんだギッチギチではないけど満遍なく埋まっていました。

ちょうど19:00に暗転し演奏開始。

<<セトリ>>
Cosmic Cortex
Black Future
Venus Project
Deoxyribonucleic Acid
LCD (Liquid Crystal Disease)
Dying World
Asteroid
Tetrastructural Minds
Charging the Void
Accelerating Universe

マジで神


これに尽きる。

時々思うんですよ。
「今年のベストライブTOP5は何になるのかな?VaderとExhumedとAnxiousとwormrotとDESCENDENTSかな。All out warも捨てがたいな。ICDDは楽しいから別枠だし・・・」

こんな凄いライブは観たことが無い・・・。
それに比べると山岡さんのライブはカスや。


19:00ちょうどに"Cosmic Cortex"のミステリアスなイントロが流れ始めザクザクと刻むリフと目まぐるしく回されるリフに脳内がシェイクされる。開始早々2分でコレである。リフ連打とプログレッシブなシュレッド地帯になるともうダメよ。ヘドバンが止まらんのよ。
David DiSanto(gt/vo)はスラッシュ然としたリフをひたすら連打しながら音源通りの劈くようなシャウトで演奏全体に切れ味を足していく。とにかくインテレクチュアルな展開を紡ぐリフをかき鳴らしながらシャウトで歌い切れるのマジかよと感心しました。腹は出ちゃってるけどね。Erik(guitar)は常にニコニコしながらテクニカルかつユーモアのある抒情性に満ちたリフをひたすら刻んでいく。時折りStephen(Bass)のいる下手に移動したりニコヤカにオーディエンスに笑いかけるなどテンションの高さが際立っていましたね。というかオーディエンス全体が「待ってたぜ!この日をよぉ!」と言わんばかりの活力で暴れまわったり「ブラックフューチャー!」と叫ぶもんだから代官山クワイアが生まれちゃったネ。Mike(dr)は前任者よりもファストじゃなくパワーが際立ったドラミングでしっかり叩き切っていました。中央付近にいたからどういう表情をしてるのか全く分からなかったけど。見えねぇし。Stephen(Bass)はヘヴィメタル然としたロン毛でしっかり演奏の骨子として支えていましたね。こっちもニコニコしてる。

最初のナンバーが終わったぐらいで、メンバー全員が「え、日本ってこんぐらい盛り上がるの!?」とビックリしていて終演までずっとテンション爆アゲで笑顔を絶やさなかったことも好印象でした。全体的にモッシュピットも凄かったし踊れるスラッシーな地帯では横ノリで踊り狂ってたけど、Vektorでモッシュするのは勿体ないなぁと若干思いながらモッシュしてました。

セトリは1,2枚目を中心とした選曲で8年間全く演奏しなかった「Deoxyribonucleic Acid」や「Dying World」を組み込んだ珍セトリ。3枚目からは2曲しか選出されていない。

「ブラックフューチャー!」とオーディエンスからの高揚の発露がクワイアとなりモッシュピットの熱が最高潮に満ちる"Black Future"、全然演奏しないもんだからイントロが流れた途端に発狂に近い歓声が聴こえる”Deoxyribonucleic Acid”、近未来的なイントロが流れてそのまま軽快なメロディで刻みまくる”LCD (Liquid Crystal Disease)”、インテレクチュアルな展開をキャッチーさの二面性が際立っておりオーディエンスのハンドクラップが止まらない"Tetrastructural Minds"、スラッシュメタル・リバイバルの立役者として確立することになった1枚目を締める"Accelerating Universe"と終始キングエンジンばりのブチアガリが止まりませんでした。


でもよぉ・・・シャンクス・・・

Recharging the Voidやってねぇ!!


マジかよ・・・。"Charging the Void"演ったから"Collapse"からの"Recharging the Void"を期待してたんだけど・・・。

終演後はセトリを紙飛行機にしてオーディエンスに飛ばす竿陣と触れ合いながら地下を後に。
先行予約済みのTシャツを受け取りに上の階層へ。はるまげ堂(翌日にYOASOBIの存在を初めて知ったらしい!?)のブースと物販が同じ階層でしたね。長蛇の列に並んでいるとVektorのメンバーが酒を片手に集まってきてオーディエンス達と会話したり写真を撮影したりサインを書いたりフレンドリーに接していました。

翌日はセトリがガラッと変わるらしいので神セトリ確定演出ですな。


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