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11/24 Nadja(下北沢ERA)

Nadjaを観てきました。
カナダはオンタリオ州のトロントで活動しているドローンメタルです。
その他一切のことは分かりません!

僕が到着したのは19:20ぐらい。
本来であれば時間外勤務が予定されていたけどご破綻となったのでそのまま下北沢に。
ポストメタルよりも更にマイナーでニッチなジャンルのドローン相手に集客は厳しいだろうと思っていたら地下アイドルのチェキ売りぐらい長蛇の列が形成されていた。日本語に悪戦苦闘する外人や財布から札出すのが遅い日本人のせいで4Fまで登りきったのは19:40。この時既にPaleが2曲目を演奏していました。

●Pale
2曲目から参戦。観るのは初めて。
どうやら再結成後の初ライブらしくデスメタル然としたグロウルが嵐の大海原の渦潮が如く巻き続けられるようなリフと絡み合いザラついたローなトレモロリフがオーディエンスに放射されるブラックゲイズに意識は引っ張られるばかり。30分ぐらいの演奏でしたが凄まじいファースト・インパクトを残してくれました。

●Vampillia
次に観たのはVampillia。
知ってはいるけど観るのは初めて。
在籍中のメンバーを調べるとHUNTER×HUNTERの幻影旅団をオマージュしたイラストがヒットするんだけど、隣の実写は陰獣みたいっていうw
キーボードやヴァイオリンを効果的に配したシンフォニックなポストブラックメタルといったところか。寧静な雪山から性急に雪崩れ込んでくる白々とした雪化粧が如くオーディエンスに降りかかるストップ&ゴーが素晴らしい。ゴルゴ松本みたいなヴォーカルは段差に上がったり「元気かー!」と喝を入れる愛嬌なMCを挟んだり時にはフロアに降りてグロウルをかましたりやりたい放題。オペラチックなメタルでかなり良かったけど、前座勝負はPaleの勝ち。10人前後メンバーが在籍しているらしく相対性理論の真部脩一も最近になって加入したらしいが、本公演においてそのご尊顔は拝見出来ず。

オーディエンスはVampillia目当てが多く下北沢ERA恒例の「前に詰めてくださーい!」が飛び交っていた。

●Nadja
最後はNadja。
セトリもへったくれも無いと思う。
計算高く膨張させた音圧のベースにノイジーでコズミックなギターのリフがスペースロック調の打ち込み音楽に絡み合って下北沢ERAが途方もない宇宙空間に包まれたかのよう。それが50~60分続く訳で要所要所にフックがある訳ではないのだが飽きを感じさせない耽美な空間に思わずミドルテンポにヘドバンを挟んでしまう。まるでオーディエンスがカルト集団みたい。
上手には女性のベースがひたすらオーディエンスに背を向けて計算高く膨張させた音圧のベースを重ねていく。下手には髭を蓄えた男性ギターがポロンポロンと変態ノイズギターを爪弾いていた。ベースの音圧があまりにも凄すぎて要所要所でヴォーカルを挟むんだけれども、あまり聴こえなかったかな。


2日目に続く。

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