僕の足:お気に入りの靴をもう一度【TECNIC】
出会いは二十歳の頃
以前の記事「夢中になって買い続けた、靴がある」で書いた通り、TECNICの靴を初めて知ったのは、僕が二十歳位の頃だから1990年頃。当時はきつめのものを買って履いて馴染ませていくというのが定説だったこともあり、どれもきつくなって履かなくなってしまい、そして例によって分解してしまったので、手元には一足も残っていない。
それでも、本当に時々、お客様から修理依頼を受けた靴がTECNICだった、ということもあったりするから、面白いな、と思う。下の、Xの投稿もそのときのもの。
工場は閉鎖、となると…
残念ながらTECNICの工場は既に閉鎖してしまっているので、これから先、ここの靴を見る機会も減っていくかもしれないな。そう、もう手に入らないと思うと、手に入れたくなるというやつで。
そして探してみたところ、目に留まった靴が、今の僕にちょうど良さそうなサイズじゃないか!マジか!
イギリス在住の出品者によれば、ブックバインダー系の光沢のあるアッパーとのこと。ブックバインダー系。いいね。そしてライニングはキャンバスとレザーで、恐らくは、70年代後半から80年代のものではないだろうかとのコメント。しかも未使用品。40年位前の靴が未使用の状態で手に入れられるとは!(即購入)
そして落札してから、待つこと約二週間、ついに到着!
未使用とはいえ40年ほど前のものなので、経年による摩耗等がありますと注意書きもあったけれど、全く問題なし。
サイズはジャストかひょっとしたらちょっと大きいか、どうだろうな?と思って足入れしてみたところ、所謂「シュッ」と空気が抜ける音はしませんでしたが、僕には「ピタッ」と聞こえました。サイズ調整なしで履いています。まさに僕と出会うために作られた靴、TECNIC。工場閉鎖後もこうしてまた履くことができるとは。本当にうれしい。
そして恒例のプクイチ
そして、このお気に入りのTECNICを履いての、プクイチは格別です。この日は銀座のAUX BACCHANALES。床のタイルがいい感じ。
こうして、新たに手に入れたTECNICの靴を履いていると、昔よく履いていた頃のことを思い出すね。原宿のパレフランスにあったオーバカナルも好きだったな。
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