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音楽に遭遇しよう。オタクなら触れない理由はない!~電音部について語り尽くす記事~

 オタクなら絶対に避けては通れないコンテンツがあるのをご存じでしょうか。その名も電音部。我らが「バンダイナムコエンターテインメント」が送るダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクト(電音部公式サイトより)です。このプロジェクトが始動して3か月くらい経つのですが、順調にヤバい(褒め言葉)方向に進んでいます。盛り上がる予感しかありません。 
 ということで、今回の記事はこの激ヤバコンテンツをすでに知っている人も、知らない人も電音部沼にズブズブにハメてやろうというオタクの純粋な悪意100%でお送りしていきます。ぜひ最後まで読んでいただけるとありがたいです。私アサクラと申します。はい、ただのオタクです。

①電音部とは?ざっくり紹介!

 初めに簡単な世界観の説明をしましょう。これが、電音部だッ!!!

電子音楽が世界のミュージックカルチャーの中心となった近未来。
とある技術革新は、新たな世界の創造と共にスーパースターを生み出した。
それこそが「DJ」一。

万人にとって身近なカルチャーとなった一方で、 抜きんでたトッププレイヤーたちは人々の憧憬の対象となり、 そして彼らのプレイ技術の研鑽は「STACK BATTLE」と呼ばれる競技型のショービジネスへと昇華された。
その文化は高校生にも浸透し、「電音部」と呼ばれる部活動の隆盛となって現れる。
若者たちの粗削りながら刹那の光を放つプレイもまた、人々を魅了するショーとして世界を熱狂させていく。

「自分の信じる音楽、そして仲間達こそがNo.1である。」
己の矜持を証明するため、青春の全てをかける少女達の物語。
                電音部公式サイト INTRODUCTION より

 未だかつてこんなコンテンツがあったでしょうか。最近では「ヒプノシスマイク」というラップでバトル(物理)するコンテンツが人気を博していますが、ついにDJプレイでもバトルしちゃう時代が到来してしまったみたいです。最高ですね。
 舞台は近未来のトーキョーエリア。「東京」ではなく、「トーキョー」です。それに伴って区画もカタカナ表記になっていて、例えばこの世界では現在の港区と品川区の一部を総称して「アザブ」エリアと定められています。この辺は公式サイトで詳しく説明されているのでそちらを参照してもらえれば。
 そして「電音部」は一体何なのかというと、前述したDJバトルでトップを目指すために曲を作り、歌い、そしてDJをするという、「軽音部」においてのロックミュージックダンスミュージックに移り変わった部活なのです。ちなみに「けいおん!」のアニメが放映されたのが2009年なのでたった11年の間に「軽音」が「電音」になっちゃったんですね。時代の移り変わりをひしひしと感じます。

②超豪華な楽曲制作陣!既にオールスターな件について。

 それでは次にこのプロジェクトを支えるコンポーザー達を紹介していきます。ちなみにおれはこのラインナップを見た時に普通に腰を抜かしました。人間の腰って抜けるときは一瞬なんだなと思いました。

コンポーザー一覧(敬称略)
Aiobahn KZ(livetune) ケンモチヒデフミ KOTONOHOUSE PSYQUI  佐藤貴文(BNSI) Shogo&早川博隆 周防パトラ Snail's House
TAKU INOUE TEMPLIME tofubeats Nor パソコン音楽クラブ 
ミディ&瀬戸美夜子 Moe Shop YUC'e Yunomi and more!!

 な、何だコイツは~~~~!?いやここまで来ると壮観ですね。もう。現代のダンスミュージックを最前線で盛り上げる人気アーティストが勢揃い。まさに「ぼくのかんがえるさいきょうのくらぶいべんと」って感じです。ダンスミュージック(このラインナップだと主にfuture bass) に明るい人ならこのメンツがいかにヤバいかが分かってもらえると思います。流石天下のバンナム。このコンテンツへの気合の入れ具合が半端ない…。
そしてまだまだ未発表のアーティストがいるという事実。これだけで十分オールスターなのに、バンナムは完全に世界で戦えるメンツを招聘していると思われます。マジでスゴい…。

③曲について語るだけのコーナー!!

 さて、ここからは個人的にやっべぇ~!!!と思った曲をただ紹介するだけのコーナーです。前述したように登場人物は全員高校生で、それぞれの高校ごとに3人1組で活動しています。そして今のところ曲が発表されているのは「アキバエリア」の外神田文芸高校、「ハラジュクエリア」の神宮前参道学園、「アザブエリア」の港白金女学院の3つで、計10曲がすでにリリースされています。今回はそれぞれの高校から一曲ずつ紹介していきたいと思います。

Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)/東雲和音(CV:天音みほ)

 まずは名曲しか書けない男こと、TAKU INOUEプロデュースの渾身の一曲。イノタク氏らしさが存分に表現された、これまた文句なしの良曲。歌は外神田文芸高校の東雲和音さん。「Hotel moonside」を彷彿とさせるドラマチックな曲の展開や、歌詞の韻の踏み方がもうエロい。そして何といってもアルトサックス。マジでドスケベすぎません?これもう軽犯罪でしょ…。特に2番終わりのドロップのサックスソロ、あれはもう完全に犯罪です。もし仮に電音部のイベントで生サックスがプレイされたらフロアの人間全員失神すると思います。
 ちなみにこれは推測ですがタイトルの「mani」はイタリア語で「手」という意味らしいです。それを重なて「mani mani」手と手を重なていることの表現になるのではないでしょうか。夜の海、どうしようもなく恋をしている二人は、やがて深い海に落ちて行く…。くぅ~!おれも歪な秘密、欲すぃ~!!!!

Hyper Bass(feat. Yunomi)/桜野美々兎(CV:小坂井祐莉絵)、水上雛(CV:大森日雅)、犬吠埼紫杏 (CV:長谷川玲奈)

 最強にして最凶。何この凶悪すぎる曲?!タイトル「Hyper Bass」に名前負けしない、いやむしろ圧勝するほどの低音。イヤホンで聴くとホントに「地響きか?」ってくらいにうねりまくるサブベース。そして何と言っても一番と、二番でそれぞれ殺人的な破壊力を持つドロップがヤバすぎる。一番のASMRみたいなささやき声のボーカルに地響きベース。まずはこれで一回イっとけ!みたいなYunomiさんの漆黒の意志を感じる。そして二番のドロップは一番と打って変わって畳み掛けるように「Hyper Bass」を刻みまくる…。これでもう情緒はぐちゃぐちゃ。はい洗脳完了。ちなみに全体の長さは2分33秒という短さ。いや、濃すぎる…。
 この曲は「ハラジュクエリア」の神宮前参道学園のユニット曲なんですが、ソロ曲は「原宿」っぽいカワイイ、カラフルでポップな曲調なのに反して、「Hyper Bass」はそれまでの流れを無視してかなり治安の悪そうな、何となく関わったらヤバそうな雰囲気を演出しています。これは恐らく神宮前参道学園の3人が全員「二面性」を持つキャラクターであること、電音部世界での「ハラジュク」が渋谷とは別離したエリアであるから、そういう”カワイイ”の裏の面を表現したのかなと思ったり。リリックもダウナーな印象かつ、アナグラムが使われていたりと、これまたYunomi節が存分に発揮されていてめちゃくちゃカッコいいです。

いただきバベル(Prod. ケンモチヒデフミ)/黒鉄たま(CV:秋奈)

 個人的にこれまでリリースされている電音部楽曲の中で一番好きです。しっかりダンスミュージックとしてバチバチにカッコいいのにも関わらず、キャラクターソングとしても最高の出来なんですよね、この曲。ホントに何回聴いたかわからないくらい聴いてます。
 クレジットの「ケンモチヒデフミ」という名前はアニソン業界からは馴染みの無い名前だとは思いますが、それもそのはず。この方は「水曜日のカンパネラ」で楽曲を担当するコンポーザーなんです。氏の作る曲の特徴であるトランス味のある、けれど美しくまとまっているサウンドと、この曲を歌う「黒鉄たま」のパーソナリティを詰め込んだ超かっこいいリリック。いや、これは高尚な音楽だわ…。
 個人的にリリックについて「黒鉄たま」というキャラクターと共に少し語らせてください。彼女は「アサブエリア」の港白金女学院の電音部センターと兼任で、部長の白金煌の専属メイドを務めています。高校名からわかるようにこの学校は超お嬢様学校なんですが、恐らく彼女は曲中の”最初の生まれはゲットー”というリリックにあるように育ちはあまり良くないと思われます。ではなぜ、今のポストを手に入れることができたのか。それは猫のように人にすり寄り、言葉巧みに信頼を勝ち得て、成り上がりを果たしたからだと思います。その辺の苦悩や本音がぶつけられたリリックを見ると、よりこのキャラクターの魅力が増すはずです。
 ここが電音部のすごいところで、やはり最初は曲に注目が向いてしまうのですがリリックを見るとキャラクターのバックグラウンドや電音部に懸ける熱量がビシビシ伝わってきて、ちゃんと部活モノとしてもめちゃくちゃ面白いんですよね。現時点ではDJバトルの描写はありませんが、それこそバトルのために書いた曲なんかは高校生の純度100%の気合が詰まったとんでもない曲になりそうです。次にリリースされるのは超強豪校の帝音国際学院のキャラクターソングだと思いますが一体どんな曲に、そして誰が曲を書くのでしょうか。楽しみは増すばかり…!!

④「電音部」について思ったこと。

 いかがだったでしょうか。この記事で少しでも電音部の魅力が伝われば嬉しいです。もし電音部沼にハマった方がいればそれはもう最高です。
 さて、このプロジェクトは「音楽に遭遇する」というコンセプトのもと発足されました。「出会う」ではなく「遭遇」するという言葉にしているのはそこに「偶然性」を込めているのではないかと思いました。ダイレクトに「電音部」にヒットするのではなく、コンポーザーや、キャラクターのデザイン、声を当てる声優さんそれぞれのファンが自分の好きなコンテンツを通じて「電音部」の音楽に「遭遇」する。そういう体験をユーザーにしてほしいという意図があるのではないでしょうか。
 例えば今回キャラクターの声を当てる声優さんはアイドルだったり、Vtuberだったりオタクカルチャーの中でも違う分野で活躍している方が起用されています。これもそれぞれのファンが様々なきっかけから「遭遇」して電音部を中心に大きな輪が出来ることを期待していると思われます。というか実際それが徐々に作られつつあるのでやっぱりこのコンテンツ、これからますます盛り上がっていく気しかしません。いずれは電音部メインのクラブイベントとかあるんだろうなぁ。いや、ホントに楽しみだ~!

 最後まで読んでいただきありがとうございましたァ!!



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