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人と比べることでわかってくる自分。

人間観察が好き。好きというか、気づくと自然とやってしまう。

やろうと思えば、延々と人様の生き方についてあーだこーだと論評できてしまう自分がいることを知っているので、
だからこそ、むやむに人様のことを(特にパブリックな場で)言わない、書かないように気をつけている。

お世辞にもあまり趣味がいいとは言えない。下世話だなと自分で思うこともある。

思うに、法律・法学についての学術的興味がほとんどゼロ(法哲学や政治思想には興味があります)の私が、曲がりなりにも法律のプロフェッショナルと言われる弁護士を続けてこられたのは、弁護士が研究者ではなくて実務家であり、そこには常に生身のケースがあったからだと思う。

人の生き方に対する飽くなき好奇心と人間観察のスキル(?)が、特に私のように家族関係を専門に扱っていると、かなり役立っている。

いろいろな人の生き方に興味をもっていると、
「それに比べて、私って・・・」とわが身を省みることも多い。

<他人と比べてもしかたない>

とわかっていながらも、やはり色々気になってしまうのが人情だ。

エリート会社員として有名企業で着々とステップアップしながら、さらに家庭を持ち、趣味を持って。
そんな友人を見ていると「私とはちがう世界だな。自分がだらしなくて困ったりしないんだろうな(←決めつけ)」とため息をつくこともある。

子供を何人も産み育てている女性を見れば、
「ああ、すごいなぁ。私にはできそうにもないな」と思い、

脱サラ(言い方古い?)して都会を離れ、田舎暮らしをしている知人を見れば、
「私は、車の運転も、土いじりも、DIYも向いてないよな」と思い

海外に暮らしている人を見れば
「もう一度人生やりなおせるなら英語ペラペラになりたい」と思ったりしている。

比べたところで私は私。人と比べてため息をついたって仕方ないのにね。

でも、人の生き方をみせてもらうことで、自分にあるもの・ないものがわかってくる。自分のことだけじーっと見ていても、自分のことは案外わからない。

人と比べることでわかってくる自分というものがあるのだ。

私の場合、一緒にいるパートナーがあまりにも私と性格が違うので、私ってこういうタイプだったんだなぁとわかったことがたくさんある。

人と比べて全然できないこともたくさんあるけれど、
周りから「よくそんな風にできるね」と言われることもあったりして、それはきっと私の得意なことなんだろう。

若いころは、人と比べると自動的に苦しくなっていたので、
なるべく比べないように、比べられないようにと逃げてきたところがあったのだけど、

最近は、自分と違う人を見て「こんなに違うんだ!」と思うことが、純粋な驚きや尊敬、ときには歓びにもなりうるということが少しずつわかってきた。

それはArt of Feminine Presenceという女性向けのグループワークをはじめたことも大きい。

AFPでは、<女性性>や<フェミニン>という質を扱うけれど、
女性らしさを定義したり、押し付けることは一切しない。

そこにいる女性ひとりひとりが、本当にちがっていて、そして誰もがそれぞれ美しいということを身をもって体感できる。

その瞬間が本当に好きだ。

AFPのいいところは、その美しさへの賞賛が、
まわりにいる他の女性たちだけではなく、自分に対しても向けられていることが受け入れられるようになっていくところ。

人と比べることで落ち込むのではなくて、
人と比べることで、その相手の人の個性がわかり、そして自分自身の個性がわかってくる。

だんだんそういう風に生きられるようになってきたことが、嬉しい。

(了)

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