見出し画像

Live more. Fear less.

 バンジージャンプとスカイダイビングを比較するなら断然バンジーの方が怖い、とPadstowのシェアメイト達は口を揃えて言っていました。スカイダイビングはプロフェッショナルが背中にくっついて飛び降りるのだからただ楽しいだけ。バンジーはたった一人で飛び降りる必要があるんだよ、と。

 気付けば今日の昼過ぎ、バンジージャンプが人類史上初めて行われたという、その歴史ある橋の上から、これでもかという叫び声をあげて飛び降りていました。飛び終えてボートに救出された直後、自然とうっすら涙が出てきて、笑いが止まりませんでした。

 バンジークルーの合言葉は"LIVE MORE. FEAR LESS."。至る所にそのタグラインを見ました。私は常日頃あらゆるものを恐れて=Fearして生きています。できるだけ間違いのない選択をして、できるだけ上手いことやりたい。これまで沢山の失敗や挫折を味わい、その一つ一つはどれもpainfulだったから、これ以上傷を増やしたくないと、いつも思っています。とはいえ自分の意志や選択に関わらず人生はhardだし、大切な人を失ったり、身体的なyouthを失ったりすることは誰にとっても平等にinevitableです。

 どうあがいたって苦しいことは避けられないけれど、それでもそれをfear lessすることは出来るのかもしれないと、この数週間、本を読み人と話をして考えるようになりました。「受けて立とう」という覚悟が、私を新しいアクションへと導いてくれるのではないか。

  縄一本に身を任せて、たった一人で橋の上から飛び込むことはそれなりに勇気がいります。とはいえその勇姿を応援し、カメラに収めてくれるクルーがいるという、そんなeasyなaccomplishmentが(しかも$200ちょっとで買える!)、実際どれだけあるだろうか。誰かに見守られながら何かを達成するよりも、誰にも気付かれずに耐えている瞬間の方が世の中多いと思うのです。

 それはもう、この世に生を受けた以上givenなのだ。だからこそ、傷を負うことを、失うことを恐れてはいけない。Be ye not afraid.

 たかが橋の上から飛び降りただけで、だいぶ悟った気分になっていますが、それくらいバンジーは今日の私を色んな所へ連れて行ってくれました。ちなみにツアーで一緒になった香港人のTommyに食事に誘われ、ちゃっかりQueenstownの人気レストランでシーフードとNZ産ワインをお腹いっぱいご馳走になりました。女性の一人旅はtake advantageされると恐れていたけれど、案外「アジア人女性」という無邪気な容れ物を利用しているのはこっちなのかしらん、、、?なんて。
 引き続きもっともっとジャンプしていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?