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優しい写真。そして、クリアな「瞬間」と十人いれば十通りの「ストーリー」のこと

11/15 まで開催されてた
幡野広志さんの作品展「優しい写真」
 
ご子息「優くん」への愛が溢れた
写真たちを見てきました
 
今回の写真展についての彼のブログに
1日の来場者が、過去の展示会の
1週間分になるくらいだと書いてあって
 
「ストーリー」ということがよぎりました
 
写真には「瞬間」が切り取られている
でも、実は人って、その「瞬間」だけを
みていることは少なくて
その前後に存在する「ストーリー」を
無意識のうちにみている
 
そしてその「ストーリー」は
みる人の価値観や視点、個性によって
十人いれば十通りに紡ぎあげられており
 
人が感動しているのは、実は
その「ストーリー」のほうじゃないかとおもう
つまり、自分自身の想像力によって紡いだ
自分オリジナルな「ストーリー」に
人は感動しているんじゃないかとおもう
 
思うに
切り取られた「瞬間」がクリアであるほど
喚起される「ストーリー」は鮮明になるし
 
多くの人が共通的に持つ価値観や視点に
そのクリアな「瞬間」が寄り添ったとき
感動が、生まれるんじゃないかな、と。
 
私には、写真のクオリティはわからない
柔らかく、繊細で、光に満ちていること
そして一枚一枚、その「瞬間」に妥協なく
「優くん」への愛が注がれていることしか
わからないけれど
 
その「瞬間」のクリアさに
幡野広志さんの残された時間、という
もうひとつの事実がトリガーとなって
様々な人の心に「ストーリー」が紡がれた
 
これだけたくさんの人たちが
彼の写真やよって喚起される
自分オリジナルな「ストーリー」を
感じたいとおもってるんだなぁ
 
愛とか、光とか、そんなものが
自分の中に眠ってるということを
思い出しているのかもなぁ
 
なんて、そんなことを考えました。
 
私は、自分のことを
ある種のストーリーテラーだとおもう
瞬間と瞬間の間に流れるストーリーを
「見いだす」「創り出す」ことが得意
 
それはつまり
自分の解釈を全面に押し出すということで
そのぶん、それぞれの人の中に生まれる
各自のオリジナルな「ストーリー」を
許容しない側面があるかもしれないとおもう
 
柔らかく、繊細で、光とクリアな愛に満ちた
「優くん」の写真たちを
優しい顔でみている来場者の方々
きっとその数だけ場に生まれたストーリー
その中にいる幡野さん
 
「優しい写真」
見に行けて、よかったな。うん。
 
#幡野広志
#優しい写真
#ストーリー
#瞬間

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