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テレワークだからオフィス縮小するって、すぐに踏み切れないワケ

前回書いたこと。
テレワークでいきなりオフィスがガランとして、人もまばらになっちゃったことがなんだかもの哀しい気分なんだってこと。いいとか悪いとかじゃなくて、なんだか高校生の息子がいきなり「一人暮らしするから」って出てっちゃったときのおかんの気持ちってこと。

オフィスは100%に人が入るってことがなくなって半年以上経ってしまった。その間のオフィスの賃貸料もバカにならない。人のいないオフィスに1ヶ月100万円が飛んでいく、ああもったいない!
周囲の会社はテレワークに業務形態をシフトして行って、フロアいくつか開けて他のグループ会社招き入れたりするんだって!
経費削減、それが新しい働き方なんだって。

でもおかん的には、なんだかそれに踏み切れないでいるわけなの。
そりゃもったいないことは大嫌い。実際物件を探してみたりもしたんだけど、でもなんだか真剣に見る気になれない。
変化しなくちゃいけないとか、新しい生活様式だとか。
新しい働き方にシフトせねばとか…
別にさ、わかってるけど、気持ちが踏み切れない。
それは、
「明日から一人暮らしすっから」って突然息子が出て行ったからって、子供の住んでいたその部屋を、すぐに他の部屋として潰していいのかなって躊躇する感じに似ている。

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私は都内の3LDKのマンションで育った。
大学に進学して8ヶ月くらい実家から通ったけど、2時間かかる通学時間に根を上げて、ひとり暮らしさせてくれと親に頼み込んだ。
そして大学1年生の11月には、仕送りをもらいながら念願のひとり暮らし!
…でも家を出た途端に、私と妹が一緒にいた部屋は、
妹だけの部屋になって、実家に帰っても寝る場所がなくなった。
帰っても、リビングルームのテレビの前で布団にくるまって寝た。
実家なのに。
いっぽう田舎から上京してきた友達は、年の暮れに帰省すると、出た時と変わらない自分の部屋がそのままあるようだった。私がテレビの前で寝ていると言うと、えらく驚いて「かわいそう・・」なんて言われて余計に惨めな気持ちになった。

そうか、わたし、帰るとこもうないじゃん。

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余裕があれば、誰もが帰ってこれる居場所(オフィス)を残しておきたい。
あなたの席だよって、席を用意して…それが入社してる証ってどこかでそういう仕組みにしたいって思う自分がいる。
もともとわたしは、自分が過程を持って子供ができても、女性としてそういう人生のイベントに翻弄されても遠慮しなくていい、確固たる別の居場所が欲しくて会社を立ち上げたんだし、
なんだかテレワークになったからオフィスいらないよね、半分でいいよね、お金浮いたねひゃっほい!ってそんな節操のないこと…
できないなって思ってしまう。

実際これからどうするかはわからないけれど、今私がそう思ったってことはこのnoteに書き残しておこうかなと思った。
みんなー席ちゃんとまだあるよ。
来たい時には会社においで。

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