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新人お題シリーズ(4) プライベートと仕事を両立するために何をすべきですか?

第4弾です。質問の意図がいまいち解らなかったのでもう少しお題の意図を聞いてみるとこんな返事が返ってきました。

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新人セミナーでご一緒した方の中に、仕事が忙しく平日の朝や夜はおろか、土日も疲れていてプライベートを楽しむ余裕が全くない。土日も仕事の事で頭がいっぱいという人がいました。そこからこのお題を思いついた次第です。
オンとオフの切り替えの話に出てくる以下の文章はまさに理想だと思います。
”自分が楽しいと思えること(せめてやってて辛くないこと)を仕事にできるように頑張る。それでお金を得て、さらに興味のあることを追求する。それが理想ですよね。”
この理想を追求できればこんな質問は出てこないと思います。ただ、現実として、天職と思えるような仕事を見つけられていない社会人も多いと思います。そういった人たちはどうしても「仕事=楽しい」ではなく、「仕事=お金を稼ぐためにする物」となってしまっていると思っています。そんな「仕事=お金を稼ぐためにする物」と思っている(割り切っている)人たちは特にプライベートの時間は楽しもうと考えているのではないかと思いました。

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なるほど…。
それでは前提のお話から始めましょうか。
会社で働くことは誰から押し付けられたわけでもなく、その会社に入れてくださいと自分から面接に行き、採用されて今に至ってますよね?そして企業は大抵の場合、奴隷のような社員が欲しいとは思っていないと思います。自分から主体的に動き、より効率の良い方法を提案できるような社員が望まれる場合が多いですね。とはいえ、企業に入れば全てが自分の思い通りにいくわけではなく、仕事をしている中では奴隷のように感じられることもあるかもしれません。
けれどやっぱり、どこで働くかの選択の自由は自分にあり、勤め先は自分で変更ができる。それは大前提。
だから今回はさまざまな事情によりその仕事をやめたいわけではないけれど、仕事は楽しくないからプライベートの時間もしっかり取りたいんだよな~どうしたらいいでしょう。という解釈で進めさせてもらいます。

◆人はもともと平等にできていない
わかり切ったことですが、人は生まれた時から平等ではありません。容姿も、能力も、体力も、環境も、人によってさまざまでそれによって苦労も違います。わたしが新人だった頃、働き方改革なんて言葉とは無縁なデザイナー、超絶ハード激務でした。そして意外とわたしは体力がなくて、人よりもかなり疲れやすい。1週間働くとその週の土曜日は立ち上がれない。日曜日にもひきずって、やっと溜まった洗濯物に手を付けるだけの毎日。人はそれぞれ体力も能力も違いますが、同じ立場になれば同じだけ求められます。体力のある人であれば苦なくできることも、体力がない人には苦痛でしかない。でも、体力の劣る人だとわたしは思われたくなかった。
冒頭の誰かさんのお話のように、プライベートの時間が明らかに足りなかったけれど、人よりも体力が劣るからといってこの仕事を諦めたら、劣る人のための仕事しかもう選べないと思った。だから土日に人知れず寝込んでいることは話さずに、パワフルにできるフリをした。もし自分の体力が有り余っていたら、同じ仕事量でもプライベートと仕事は両立できたでしょう。体力レベルが劣るのだから、私は仕事のレベルを落とせばよかったのかもしれません。でもそれは自分のデザイナーとしての最期通告のように思えたからできなかった。

◆両立は、細かいレベル調整
そんなふうに、プライベートと仕事の両立は、人によって課題や問題になっていることがらが全然違います。上記のわたしの場合、職や会社を変えずに「仕事とプライベートのバランスのよい両立」を考えるなら、こんな解決になるでしょう。
自分ができる暮らしの改善から、仕事の改善の順にならべると…
・食生活などを見直して体力をつける
・筋肉量を増やし体質改善をはかる
・引っ越して通勤時間を短縮する
・人よりも早く仕事ができるようになってなんとか時間短縮する
・仕事で人を巻き込む術を覚えて手分け上手になって時間短縮する
・仕事で誰よりも早く成長して自分のペースでできるようにする
・診断書など持ちつつ、職場にかけあって仕事内容を変えてもらう
プライベートと仕事両方を充実させようと思ったら、それぞれに問題を細かく分析し、時間短縮できる部分がないかをさがしてひとつひとつ改善をしていくしかないのではないでしょうかね。そしてその改善方法は、人によって原因も解決策も違う。

◆なりたい自分像に向き合って考えよう
最初にも書いたけれど、自分の人生なのだから、好きに生きればいいのです。お金が必要なのも、プライベートでお金を使いたいからですよね?プライベート重視で生きていたいならば、自分の生活や将来にいくらかかるか調べてそのレベルで仕事をすればいい。無理に働く必要はぜんぜんない。
けれど仕事をしたくてもできない、とか、プライベートが犠牲になる、というバランスが崩れることは十分にあり得る。
働き方改革の話が出てきてから、働きすぎに関して悪のように言われることが多いけれど、容姿も、能力も、体力も、育ってきた環境も違うわたしたちは、努力するべき量も種類もそれぞれに違います。
誰かがうまく両立できていても、自分がそれをできるとは限らない。
様々な部分において能力が無かったら、生きていくためにプライベートなんて言っていられない場合もある。劣悪な環境下でもしかり。
不平等を悔やんでも、どうなるわけではない。
自分が今持てるもので、やっていくしかない。
だから、考えるんですよね。

「プライベートと仕事を両立するために何をすべきですか?」
に関してお答えまとめると、自分を見つめ直すところから始めてみてください。自分の強み、弱み。手放したくないもの、手放してもいいもの。そして、それがわかったら、物事を細分化してひとつひとつ解決し、理想の状況に持っていきましょう。
くれぐれも、働かされて搾取される奴隷のようなメンタルにはならないように。
プライベートも仕事も自分の人生の一部。なんでも自分の手で変えていく癖をつけましょう。

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