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ノルウェーで暮らす時に役立つかもしれない視点

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オスロ大学での勉強のコツ、ワーホリ在住者などへのインタビューで見えてくる、知っておいて損することはない、いろいろな視点
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本出版!『ハイヒールを履かない女たち 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』

かもがわ出版より『ハイヒールを履かない女たち 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』が9月中旬に発売予定です。 1冊目の『北欧の幸せな社会のつくり方 10代からの政治と選挙』と似たような写真集デザインとなっています。 北欧5か国の特集にする予定でしたが、書きたいことが多すぎて、ノルウェー特集の1冊となりました。 すでに書店などで予約可能です。 ノルウェーはまだまだジェンダー平等が達成されているとはいえませんが、それでも理想に向かって、小さな変化が毎日起きています。

オスロ大学大学院サマースクール合格☆

オスロ大学大学院のサマースクールの申請が通り、合格メールが届いていました! 私はオスロ大学の大学院は「メディア学」専攻で修了しています。大学時代は主専攻がメディア学で、副専攻がジェンダー平等でした。 もう何年も前のことだし、ジェンダー平等は常にアップデートが必要な分野。 普段は書籍を購入したり、ニュースや取材することで知識が化石化しないようにしていました。 そうすると、オスロ大学のサマースクールが今年は「無料」とたまたま知ることに! ノルウェーの教育機関は無料ですが

ノルウェーの大学でスウェーデン語とデンマーク語にどう対処したか

☆デンマーク・コペンハーゲンに国政選挙の取材へ行った時の1枚 私はノルウェーの首都オスロにあるオスロ大学でメディア学を専攻し、そのまま大学院へと進みました。 「ノルウェーのメディア」を学ぶ学科だったので、文献は基本的にノルウェー語2種類(ブークモルとニーノシュク)、加えてスウェーデン語とデンマーク語。英語の文献は大学ではほぼなく、大学院でちょっと増えたくらいですが、基本的に北欧3か国の言語が主要。 似ている言語ですが、そうはいっても違う言語なので、スウェーデン語とデンマ

聴く読書で語学勉強

紙の本で、フィンランド語でムーミンの本を読んでいたのですが、 最近、やっとノルウェーに住みながら、オーディオで、フィンランド語でムーミン本を読める方法を見つけました!私的にはこれはかなり嬉しい。 EU非加盟ノルウェーではフィンランド語メディア素材は入手しにくいというのも、ノルウェーに住んでいると、ノルウェーはEU非加盟国、フィンランドはEU加盟国ということもあり、実はフィンランド語のメディアにはアクセスしにくい。 ノルウェーにもムーミン作品はあるけれど、ノルウェー語にな

寒くて暗くて長い北欧の冬に勉強するとは

ノルウェーは現在「長くて暗くて寒い冬」に突入しています。オスロの自宅の周りは雪でいっぱいです。 日照時間が少ないため、12月はオスロ中心部ではまだ「太陽を見れた日は1日もない」と言われています。日本だと考えられませんね。 私は高度が高い場所に住んでいるので、太陽はたまに見ることはできる。我が家の庭からは雲海も見ることができます。おうち雲海カフェ。 だから今月は何回か太陽は拝めました。太陽の写真をオスロ中心部に住んでいる友人に送るとびっくりされます。 雪が降っていて静か

ノルウェー語?「それくらいできるでしょ」という意味不明な空気

☆11月5日のオスロの夕焼けです。写真は一切編集なし。綺麗でしょ。空もフィヨルドも紅色。Onpa kaunis päivä(なんて綺麗な日) 私は英語とフランス語以降の外国語は、わけのわからない自信がついていて、「やるという意識とモチベーション、目標がしっかりしていれば、外国語はマスターできる」と思っています。本当に、わけのわからない便利な思い込み。 周りに何を言われようが、ぶれずに突っ走ります。だからフィンランド語もいずれできるようになるよ。 ノルウェーに移住する前、

言葉という道具があれば集まる情報が変わる

※冒頭写真はオスロの取材先で撮影したお花のマフィン。 思ったことをメモに残しておきます。 ・・・・・ 今週はノルウェーでオスロ・イノベーション・ウィークが開催中。 毎年恒例のイベントですが今年はデジタルで開催。 70以上のイベントがあり(そんなにあるようには感じないが)、私はジャーナリストとしてニュースネタを探しています。 オンラインでディスカッションなどが配信されるのですが、想像以上にオンラインのイベントって不便という発見。 本登録は済ませても、各イベントにま

話せる外国語を増やして他者との差別化を図る

人が「面倒だ、時間がかかる」と思うこと、地道な作業をこつこつ続ける力があると、他者との差別化を測れて、個人の価値をぐいっと上げることができる。 「語学勉強」をしている自分に満足しているだけだと、成長できない。 「勉強している自己満足」は誰にだってできるもの。 英語の勉強でいうなら、「TOEIC●点」、「読める」、「なんとなく聞いたら分かる」ぐらいだと意外とできる人は多い。 でも「現地で活用できるか」、「外国語を道具として何かできるか」となると別。 語学で外国人とコミ

海外で生きる力を身につけたフランス語時代

今日のオスロは青空。公園では読書をしている人もいました。 さて、英語のあとは、フランス語に取り組んでいたこともありました。 こちらの動画で語っています。 この動画を見る気がおきない、テキストがいいという方もいるのかもしれない。文字にもしておきましょう。 私のフランス語歴は、「上智大学時代」と「オスロ大学時代」に分かれます。 私は上智大学 外国語学部フランス語学科に通っていました。 でもバイトとサークルに明け暮れ、留年しそうになったので、フランスに留学して語学スキル

ノルウェーで超大事「人脈・行動」!たこ焼き屋・百井さんの体験談

オスロで見かけて気になっていた、赤い車のたこ焼き屋さん。 フードトラックが通りにいる光景を、夏に頻繁にみるようになりました。 その中で目立つ、真っ赤な色のたこ焼き屋さん。 日本人が働いているという噂も聞いていたので、先日「地球の歩き方 オスロ特派員ブログ」でも紹介しました。 そこで出会ったのが、百井彬乃さん(30)。 「あきたんのズッコケ放浪記」というブログで、積極的に現地から情報発信もされています。 現地での生活の様子を、伺いました。 1時間ほどのインタビュー

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「充実した日は自分でつくる」というノルウェー語

みなさん、こんにちは。

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伝統衣装と国旗、ノルウェーのナショナルデーで毎年議論されること

5月17日は、ノルウェーのナショナルデーだった。 全国各地では、子どもたちのパレードが、音楽を奏でて行進。1814年に制定された憲法を、みんなでお祝いする。 このナショナルデー、多くの人が笑顔で、かわいい子どもたちに溢れていることなどから、「楽しそうで、素晴らしそうな日」に見える。 一方で、ふと距離を置いて、別の角度からみてみる。これほどまでの愛国心教育がすんなりとされているナショナルデーも、珍しいのではないだろうか。 Photo&Text: Asaki Abumi

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「オスロ東部は危険か」議論が再燃 政治家が若者・移民問題で対立

写真:オスロの自治体政治家たちが仕事をする、オスロ市庁舎 Photo&Text: Asaki Abumi

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コーヒーとノルウェー政治

コーヒーが大好きなノルウェー人。 ノルウェーの政界を取材していると、コーヒーが重要なキーワードになっていることが分かった。 コーヒーは、政治思考やライフスタイルの価値観を批判しあう時に登場する。 Photo&Text: Asaki Abumi 「え?」と大きな違和感を感じたのは、昨年の与党・保守党の総会を取材中の時だった。 写真:2017年の保守党の総会。左側の緑色の服を着ている女性が、党首でありノルウェーの首相 保守党は、今は世論調査では第一位の人気を誇る、アー