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私が働く業界の離職率と離職理由を調べてみた。

皆さんが働く会社の離職率は高いですか?

私は人材派遣の会社に勤めており、離職率は派遣先によって変わってきますが全体としては10%程度で推移しています。ざっくり言うと、10人入ったら1人辞めるという感じです。

では、この数字は高いのでしょうか?参考に、平成30年度の厚生労働省が発表している離職率のデータを紹介します。

産業別の退職理由

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厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概況 P6 表1 平成30年の常用労働者の動き」より引用


このデータを見ると、離職率が特に高いのは①宿泊・飲食サービス業(26.9%)②生活関連サービス業(23.9%)③他に分類されないサービス業(19.9%)とサービス業が離職率の上位を独占しています。

私が現在勤めている人材派遣会社も人材サービスなので、離職率がとても高いです。離職に至る理由は様々ですが、どのような理由で人は離職していくのでしょう?

男女別の離職理由

離職理由としては、以下のデータが参考になります。

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「転職会議レポートより引用」
調査概要
調査会社:株式会社マクロミル
調査対象:20~30代 2年以内に転職した会社員の男女692名(全国)
調査期間:2016年03月22日~23日
内訳:20代男女 各173名、30代男女 各173名
複数回答可(3つまで選択可)

このデータからは男女共に①労働時間②労働待遇③人間関係が離職理由の1~3位を占めています。

十分な給料がもらえて、しっかり休みも取れ、人間関係が良好な職場を人は求めている事が分かりますね。

下のデータを見てもらえれば、サービス業の給料は主な産業と比べて、やはり給料が低いという事がわかります。

さらに、サービス業は「サービス残業」が発生しやすく、人と接する事の多い感情労働の為、人間関係が不安定になりやすい点も離職につながりやすいのかも知れません。

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引用 厚生労働省平成30年賃金構造基本統計調査より

まとめ

これらのデータから、サービス業界は①労働時間が不安定になりやすい②給料が他の業界に比べて安い③感情労働の為、人間関係が不安定になりやすい等の理由から、離職率が高いという事が推測されます。

サービス業の離職に歯止めをかける為には、賃金体系の見直し・労働時間の適正な管理・働きやすい職場づくりを進めていかなければ、いつまでも離職に歯止めはかからないのでしょう。

すでに、海外から多くの技能実習生がサービス業界で働いている事を考えると、今後のサービス業界の行く末に対して一抹の不安を覚えてしまいます。




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