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☆心友とのオリジナル小説☆

どうも朔月です!
今回は、私が(定時制)高校時代に三年かけて心友と仕上げた小説を紹介します。
何章かに分けてあるので、まずは初めの章から投稿していきたいと思います。
(一つ一つの章が長いので一章は7分割にしてあります)。
因みに小説を書いたのが私で、心友には絵を担当して頂きました。
(キャラや制服のイメージや色は私が考えたものですが、形にしてくれたのは心友です!)
なお、ジャンルは一応ホラーとなっておりますので、苦手な方はお気をつけ下さいませm(*_ _)m

紅月アカツキ鬼祈島キトウジマ 

〜キャラ紹介~

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の章】

「ねぇ、知ってる?またあのほこらで誰かが亡くなったらしいよ…」
「…ふ~ん…」
目の前の少女の話を聞き、興味無さそうに少年は答えた。
…またか。またこの話題か。
最近あのほこらで亡くなる人が増えているせいで、話題もこの話題ばかりだ。
いい加減ウンザリする。
「何よ、その反応!いかにも興味無いですよ~的な!」
目の前の少女、佐雅袮梨夜さがねりよは怒り出す。
俺、月野谷隼斗つきのやはやとはいつものことなので無視をした。
「いつもそんな話題ばっかりだったら、ウンザリするっつーの」
顔を背けたまま、俺は小声で言った。
幸い、梨夜りよには聞こえていなかった。呆れ顔の俺を無視して、梨夜りよしゃべり続ける。
「ねぇ、あのほこらに行った人がさ、皆死んじゃうの、気にならない?」
「…別に」
「あたしは気になるの!だからあのほこらを調査したいわけ!」
「調査?」
何かまた面倒事に巻き込まれそうだ。 そういうの、俺を除いてやってほしい。
俺には関係ないんだからさ…。
「その調査、隼斗はやとに手伝ってほしいなぁ~って思ってるんだけど」
「なんで俺なんだよ。蝶葉ちよはとか架芭音かばねとか、頼める奴はいっぱいいんだろ」
「もう頼んであるわ。あたしは隼斗はやとも含めた五人で行きたいの!隼斗はやとにも来て欲しいって蝶葉ちよはも言ってたし…お願いっ!!」
両手を合わせ、梨夜りよは懇願する。

「はぁ…仕方ないな。一緒に行ってやるよ」
「本当に!?やったぁ!!蝶葉ちよはに報告してこよ!」
梨夜りよは廊下側の一番端の蝶葉ちよはの席へ行く。
「やっとうるさい奴が居なくなった…」
と、俺が安堵していると…
「よっ!隼斗はやと。今日も早いな!」
と体格の良い少年が俺の机の前に来た。こいつは梨夜りよと同じくらいうるさい奴、角田義哉かどたよしやだ。
「別に早くない。お前が遅いだけだろ?」
「遅いか?これでもいつもより五分も早く着いたんだぜ~?」
義哉よしやは笑う。
フン、ギリギリでよく言うな。
義哉よしやが自分の席へ戻ったとき、チャイムが鳴った。
教室の扉が開き、俺の嫌いな担任、荒木士功あらぎしこうが入って来た。

「…ん?包帯?」
よく見れば体の至る所に包帯が巻かれている。その姿は痛々しい。
一体、何があったんだ…?
「皆おはよう。一時間目の社会を始める前に、言っておくことがある。"よみがえりのほこら"には絶対行くな、いいな?」
それを聞き、俺は口を開く。
「その痛々しい姿は"よみがえりのほこら"に行ったからなのか?」
「ん、ああ…最近ほこらで亡くなる人が増えているからな…。それで気になってほこらに行ってみたらこのザマだ。情けねぇよ…」
「ということは、ほこらに調査に行ったってことでいいんだな?」
「ああ」
う~ん…。
これはほこらに行かない方がいいような気がしてきた…。
荒木あらぎも行くなって言ってるし。何よりあんな包帯グルグル巻きの姿にはなりたくない。
どうせ梨夜りよに言ったって聞かないだろうし…。
さて、どうしたものか…。
「とにかく、あのほこらには行かないように。じゃ、社会の授業を始めるぞ!」
荒木あらぎは教室を出て行き、代わりに副担任の青柳紗奈あおやなぎさなが入って来た。 1

今回はここまでです。
閲覧頂きありがとうございました!
順次続きを投稿していきますので、また覗きに来て下さいね((ヾ( ◍´꒳`◍ )

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