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伸びるセラピストと伸びないセラピストの違いは一瞬でわかる

私が整体師駆け出しの頃、師匠がしょっちゅう
「素質のある人間は学ぶ姿勢を見たら一瞬でわかる」
と言っていた。そして今まで私は多くの先生に、
「朝井さんは学ぶ姿勢が他の人とはまったく違う。君は良いセラピストになる。独立してもやっていけるよ」
と言われた。

当時は
「皆と同じに研修に出ているだけだし皆真面目だし、違いなんてある?」
「まだ学びはじめたばっかなのに独立してもいけるなんて何で言えるん?」
と思っていたが、今はそれがよーーくわかる。

私も教える立場になって、学ぶ姿勢、向き合い方を見ればセラピストとしての素質は手に取るようにわかるようになった。

学び方がうまい者は伸びる。心意気が違うのね。
技術力だけじゃなく、学び方もセンスということ。

それを改めてまざまざと実感するのが、講師が別でいて、複数のセラピストが学ぶ場を蚊帳の外から見た時。
学び方って本当にひとりひとり違う。同じことを同時に習っているのに、おもしろいほどひとりひとり向き合い方、捉え方が違うので私は

つい、つい、学び方を指示したくなる(笑)
なぜその位置から見る!?見えてないでしょ!
あ、今あの子は別のこと考えてるな
先生今めっちゃ大事なこと話してるのに、聞いてない~~!
そこ、手つきの真似してないで正面に来て見るとこ~~!!

的な。

私が講師役の場合、各人が理解に及んでいるか、見て欲しいポイントを押さえられているか、を都度都度察知しながら行うから学ぶセンスがいまいちの者でもまだカバーするようにしているのだけど、第三者で見ると顕著にわかるね。

学ぶ時のポイントは
・手技の講義の時、講師の手元ばかり見ている者は上達しません
・圧を乗せる手技の時は引きの位置で講師の体の全体像を見る者はうまくなります
・講師が話している時は、手つきを真似ながら聞くのをやめ、体をまっすぐ講師に対して正面に向けて聞く者は大事なことを捉えられる人です
・相槌がオーバーな者は好印象に映りがちですが実はあまり身に入っていません
・メモを取らない、もしくは動画ばかり撮っている者は本当の理解から解釈がズレて、自分の感情のフィルターを通しての記憶となります。その場でメモをしっかり取る者は講師の教えるままを知識に入れやすいです。事実を事実のまま残せるからです。

ざっと並べてこんなことが言えますが、あとは
講師が教えている技術を「どの場所で」「どの距離で」「どう見るか」を瞬時に察知して最適なポジションで見るか、はもうセンスですかね・・・

私は、「ここから、この角度で見て」「これは手元ばかり見てないで2歩下がった位置から私の姿勢を見て」と言っちゃいますけどね。

技術や知識を教える講師はいても、
学び方を教える講師はなかなかいないかもしれません(笑)

学び方が下手クソな人を見ると、
「うわぁ~~もったいないなー!!」
とよく思います。

優秀なセラピストをはじめとする職人たちって、要するに、学び方も心得てるんですね。そんなの自然にやっていたんで昔はまったく気づかなかった。

私の手技、知識をお教えする氣Reikaアカデミーを開校していますが、それ以前に「学び方を学ぶ講座」でもやった方が世のためにいいんじゃないか、っていう・・・ね(笑)



「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!