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東北お祭りめぐり旅行記 -弘前•大鰐温泉編-
こんばんは、あさひしおりです。
東北めぐり旅行記第二話。今回の舞台は弘前、そして大鰐温泉です。
いざ弘前へ
青森市でねぶた祭りを楽しんだあと、私たちは弘前駅へと向かいました。ねぶた後の青森駅は大混雑。列車の本数が少ないために人が溜まり、都内ラッシュの通勤電車を彷彿とさせるほどです。お祭りの高揚感もいよいよおさまり、朝4時半起きで2万5,000歩も歩いた一日の疲れがドッと押し寄せるなか、なんとか足を踏ん張って弘前に辿り着くのをじっと待ちます。
青森-弘前間の所要時間は45分ほどなのですが、出発するまでの約20分間を満員電車の中で過ごしたため、気持ちとしてはもっとずっと長くかかったような気がしました。この電車が今回の旅行で一番辛かった。。。
へとへとになりながらやっとの思いで弘前駅に到着。よろよろとした足どりで今晩の宿たるルートインに辿り着くと、チェックインの際にりんごジュースが貰えました。
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もはや体力ゲージ1の私にとって命の水となったりんごジュース。五臓六腑に染み渡ります。なんて美味しいんだろう。この一本でルートインのファンになりました...!笑
身支度をするやいなや眠りに落ち、気付いたら朝。朝食は6:30〜と早かったのですが、部屋に戻ったあとに二度寝してしまい9時半に出発します!ゆっくり寝れたので大分とすっきりしました。
まち歩き
弘前の街並みはこんな感じ。
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ずんずん歩み進めると、レンガづくりの教会に辿り着きました。ちょうど日曜日のミサがはじまるようです。
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脇の道をさらに進んでいくと、またしても煉瓦造りの建物に出くわします。弘前れんが倉庫美術館です。
弘前れんが倉庫美術館
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ちょうど蜷川実花展が開催されていたため、青森二度目の芸術タイムを過ごすことに。
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中でも幻想的だったのは、フロアに広がる色とりどり草花たち。
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思わず美術館の中にいることを忘れてしまいそうになるひひととき。現実とも虚構とも言えぬ不思議な空間を潜り抜けると、美術館の終着点です。
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美術館のすぐ隣にはカフェ•ショップ棟が並んでいるため、流れるように吸い込まれます。カフェではアップルパイなども食べられるようだったのですが、ちょうどお昼時だったので、ここでランチをいただくことにしました。
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レトロ建築めぐり
煉瓦造りの教会や美術館は先ほどご紹介した通りですが、実はここ弘前、そのほかにも明治〜大正期に作られたレトロ建築がたくさん点在しています。私はそのような建物が結構好きなため、昼食後はお散歩しながらレトロ建築巡りをすることにしました。
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こんな場所で静かに読書がしたいな。
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ひとくちにレトロ建築といっても、建物ごとにデザインや雰囲気が異なり、どれも素敵でした。
タイムスリップしたような気持ち。
弘前公園•弘前城
ひととおりレトロ建築巡りをしたあと、弘前城に訪れます。旅の恒例の城詣です。
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すこし小さい?という印象
ティータイムとアップルパイ
街と城をめぐっている間にちょうどおやつ時になったので小休憩もかねてカフェへ。弘前公園から少し歩いたところに可否屋葡瑠満さん(可否でコーヒーと読むらしい)を偶然見つけ、素敵なお店だったのでお邪魔することに。
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ちょうど店内が満席でアップルパイの焼き上がりにも30分程かかってしまうとのこと。電車の本数が少なく後続の予定を考えると間に合わないかも...と一瞬悩んだのですが、せっかくの青森旅、この素敵なお店でどうしてもアップルパイが食べたい!と思い、急遽移動手段を電車からタクシーに切り替えることにして、順番を待つことにしました。
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店内を彩るいくつもの珈琲カップやレトロな建具。どれもが調和した素敵な空間で念願のアップルパイをいただき、ほっと一息つきました。
ゆっくりと流れる時間が幸せなひと時。
人生、こんな時間を大切にしていきたいです。
お会計を済ませ、次の目的地へ。弘前公園前には幸いにもたくさんのタクシー止まっていたため、移動手段の変更も難なく成功。
暫くまちを進んでいくと次第に田園地帯へ、そしてお目当ての場所へと到着します。
田んぼアート鑑賞
たどり着いたのは、田舎館村田んぼアート第二会場。展望台の上に登ると田んぼアートと石アートが見渡せます。
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都心では見ることができない風景。田んぼアートを眺めていると、自然とお米に感謝の気持ちが湧いてきました。
アートのテーマは毎年変わるようなので、また機会があれば是非見にきたいところです。
しばし楽しんだ後、帰りはまったり電車旅。
その名も「田んぼアート駅」で電車を待ちます。
第二会場展望台からは徒歩2分の距離なので、電車が来るギリギリまでゆっくり田んぼアートを楽しめました 笑
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のどかな田園の中を走るワンマン電車。
田園から車内に吹き込む夕方のやわらかな風が心地よく、ただ座っているだけで癒されます。
あまりにも良い時間なので、夫とも特に言葉を交わすことなく、ただずっと体に風を感じ、窓の外の風景を眺めていました。
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弘前に到着すると、ホテルで荷物を回収し、本日の宿•大鰐温泉へと向かいます。
大鰐温泉(おおわにおんせん)
大鰐温泉は弘前駅からJR奥羽本線で2駅、所要時間としては10分ほど先にある古き良き温泉郷です。
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公式観光サイトで「800年以上の歴史ある大鰐温泉郷は、古き良き昭和の時代を彷彿とさせるノスタルジックな風情が漂います」と説明のあるとおり、かなりノスタルジックを感じる温泉の郷。
こぢんまりとした古き良き温泉郷に個人経営の旅館や民宿が佇んでいるという感じでした。(到着時間が遅かったからかもしれないのですが、既に閉店となっているお店や宿も多そうでした)
美味しい料理宿: 福士館
そんな中、私たちがお世話になったのは、大鰐温泉 料理旅館 福士館さんです。
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ご夫婦ふたりで営む旅館のようで、まさに建物は年季が入りレトロそのもの。田舎のおじいちゃん•おばあちゃんの家に遊びにきたような気分になりました。
廊下を渡って階段を上ったり降りたり、想像よりもずっと屋内は広くたくさんの部屋があるようです。18時きっかりに到着したため、お部屋に荷物を置いてすぐ、夕食の時間となりました。
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口コミにもあった通り、料理旅館というだけあって、ご飯がとても美味しいです。派手な料理はないですが、1つ1つの料理が「もうひと口!」と噛み締めたくなる味で、弟子入りしたくなるほど。
個人的には味の染みた茄子の揚げ浸しに感動したことと(自分で作ったら絶対こんなに美味しく作れない)、↓のすり流しの素麺の味がなんともいえぬ美味しさで印象に残っています。デザートのメロンも驚くほど美味しくて口が幸せでした。
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とろっとした食感に酸味と旨味を感じる独特の味わい。
右:絶品のデザートメロン
ひととおりの料理に舌鼓を打ち、ちょうど夕食を食べきろうとしていた頃、外から、ドーンドドン、ドーンドドンという太鼓の音と笛の音が聞こえてきました。なんだ?と気になり、せっかくなので夫とふたり見に行ってみることに。
大鰐温泉ねぷた
すると、ちょうど旅館の少し先の道を、ねぷたを引く一向が通り過ぎていくところでした。
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ここでもお祭りをやっているんだ!と嬉しい気持ちになり、小走りで一向を追いかけます。
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追いついてみると大鰐温泉ねぷた。
近づくと、とても小さいこどもたちが、掛け声隊長として「やーやっとー!」と声をあげ、ねぷた隊をひっぱっています。かわいい笑
暫く一緒についてお囃子の様子を眺めたり写真をとったりしていると、棟梁のようなおじさんに、「一緒に参加してってよ!」と言われ、思いもよらず一向に参加することに...!
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後ろの男性部隊がねぷたを引っ張ってくれるため、実はそんなに重たくないのですが、縄を引っ張るだけでお祭りに気分になり、とてもたのしい時間でした。
先ほども書いたのですが掛け声が独特で、「ヤーヤットー!」の声がいまだに耳にのこっています。途中、合間合間で「じっちゃも、ばっちゃも見てけろじゃ!」とリズミカルに唄うのですが、これが子供の声なのでまた可愛いw
こどもたちが何度も何度も繰り返しこのフレーズばかり歌うので、棟梁が「うちの町にはじっちゃとばっちゃしかおらんのか!笑」と言っていたのが面白かったです笑
地元の方がお囃子に気づいて家の外にでてくるのですが、本当にじっちゃとばっちゃが道沿いに一向を見守ってくれており、それを見て子供たちがまた例のフレーズを唄うので、なんだかとても微笑ましい光景でした。
気づくと日も暮れてあたりは真っ暗。
しばらくずーっと一向と練り歩いていたので、このねぷた、そう言えばどこまで行くんだろう?と思ったのも束の間、見覚えのある橋が見えてきました。どうやら道を一周して福士館の前の道まで帰ってきたようです。
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楽しかったねぷたとも宿の前でお別れ。
まさか大鰐温泉でもお祭りが見られるとは!そして、見るだけではなく参加できるなんて思ってもいなかったため、忘れられない思い出になりました。
ご一向のみなさん、ありがとうございます。
食後の周遊で気持ちよく一汗かいたので、帰宅後すぐに温泉タイム!福士館のお風呂は二つあるのですが、空いていればどちらも鍵をかけて貸切で入ることができます。
不覚にも写真を撮り忘れたのですが、たっぷりの湯船に貸切でゆっくり入ることができたので、とても気持ちよかったです。
何もしないとお湯がとても暑いので、お水を入れながら入る感じでした...!
お風呂上がりはシードルで晩酌。
アルコール度数低めのお酒で楽しい夜の時間を過ごしました。
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弘前→田んぼアート→大鰐温泉と、同日中にかなり毛色の異なる体験ができた濃い一日。
明日はいよいよリゾートしらかみに乗って、白神山地を旅します。それでは、また👋
東北お祭りめぐり旅行記
▼第一話 青森市•ねぶた祭り編
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