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依存症とは

私は買い物依存症なのだろうと自覚している。専門家からみてどうなのかは4月のカウンセリングで明らかになる。今は買い物をしてしまうトリガー(きっかけ)になるものをひたすら消し、間食で気分を紛らわしているところだ。そう、太るのも困っていたのだが、それは動けるようになったら解消されるだろうと思う。だから今は太っても気にしないことにしている。優先順位が高いのはお金。ほんとになくなっちゃうから。現になくなってるから。

さて、私の買い物依存のトリガーはなんだったのか。
通販アプリ?ショップのアプリ?それもそうだけど…。

ダントツで一位に名乗りをあげたのは「インスタのフォロー」「インスタの広告」だった。盲点だった。好きな服を好きなタイミングでいつでも見られる。画面をタップすればすぐに商品ページに行ける。これほどお手軽なものはない。加えて清算はクレジットカード。もう番号も覚えてしまったからすいすい決済できる。初めてのショップでも問題なくすらすらと買い物ができてしまう。

実は私、親にお金を借りたのだ。国民年金の二年全納(が一番オトク)をやると、口座がマイナスになると気づいた。母も依存症は分かってくれて、幸い赤字にならずに済んだ。失業保険を受け取れるようになったらすぐに返す予定。母が理解してくれたのは、毎日荷物の受け取りをしてくれていて「この量は尋常じゃない」と感じたことと、私から実際に「いくら使ったのか」をカミングアウトしたからだ。そうでなければ分かってくれなかっただろう。

ここでもカミングアウトしようか。
2020
8月  64,000
9月  16,000
10月 106,000
11月 300,000 ★
12月 132,000
2021
1月  166,000
2月 313,000 ★
3月 450,000 ★

4月 今後次第

もちろん必要に迫られて買ったものはある。でもそれだけなら月々1~2万で済む。私は浪費家ではなかった。服はセール品しか選ばなかったし、自分が本当に好きなものなのかよく吟味していた。古着屋も活用していたため、服の数は多いけれど単価は安かった。

その買い物スタイルが一気に崩れた。
家庭内ストレスが急に強くなったからである。
両親の(今世紀最大の)ケンカ、プライバシーのなさ、この二つから希死念慮の波が起き、完全に飲まれた。それが8月後半のことである。それ以降、心の穴を埋めるように、不安を書き消すように、ストレスを忘れるように、そして生きるために。一心不乱で買い物をした。

半袖だ。これを来年着るまで生きよう、そのために買おう。ニットワンピースだ。何とか通院するために買おう。憧れのブランドの靴だ。これで外に行けるようになるまで頑張ろう…。はじめはその繰り返しだった。専門学校のためにお金をためていたから、使える上限は決まっていた。ゆえにフリマアプリを駆使して安く済ませていた。

だが11月、タガが外れた。フリマ、セールを中心としていたが、値段を気にしなくなったのである。一気に30万の請求。これはさすがに依存症か!?と思い、抑えようとするものの、ずるずると買い物は続き、また希死念慮が来てしまう。1月から2月にかけてのことだった。買い物が習慣になった上に、きしねんの登場だ。太刀打ちできなかった。3月、初の40万以上の請求。恐ろしい。

お分かりだろうか。出費を合計すると、ざっと140万もあったのだ。苦労して働いて、未払残業代も具合悪い中必死こいて請求して、傷病手当金を貯蓄に回していた。2年制の専門学校に行ける金額はクリアしていた。それらが全てパーになった…。

4月からカウンセリングを受け始める。話したいことは色々あるけれど、まずはこの依存症を何とかしたい。親に借りてからは買わないように努めていたけれど、歯止めにはならなかった。それはさすがに母に言えなかった。

4月。1日、2日は買い物をしていない。精神科の主治医から「依存症の治療にはあなた自身の力も必要」と言われた、そして「その力はある。あんなに具合悪かったのに、会社と戦ったじゃない」と。涙が出そうだった。その言葉を胸に、カウンセリングまでの間、余計な買い物をしないよう頑張りたい。

お金がない あさひ野

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