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リモートワーク✕エンジニアという働き方

東京で10年ほどWEBエンジニアをしていて、ここ2年ほどはリモートワークで働いています。

# リモートワークで最高のライフワークバランス

私の1日はこんな感じです。

8:00     起床
9:00     机に向かう(WEBミーティング)
13:00    お昼ごはん
14:00    机に向かう(もくもく作業)
18:00    勤怠を入力して終業

リモートワークは机に向かった瞬間から仕事が始まります。
東京のオフィスとWEBミーティングでその日にやることを確認。
その後はもくもくとプログラミング。
最後にオンラインで勤怠を入力して終業、といった流れです。

リモートワークの良いところは、生活の切り替えがとてもスムーズな点です。

普通の人であれば身支度をした後、
その日に着ていく服を選び、駅まで歩き、満員電車に乗り、エレベーターの列に並び、社員カードをカバンの中から探し、トイレで身だしなみを整え、デスクを整理して、
ようやくその日の仕事に取りかかれるのではないでしょうか(家にスマホを忘れたりしたら悲惨ですね)。
これを1年260日、そつなく続けることがどんなにスゴいことか!

リモートワークの場合、これらの時間(作業)はほぼショートカットできます。

私はこの生活を2年ほど続けていますが、オフィスに常駐で勤務していた頃に比べて、明らかに精神的・時間的なゆとりができました。

# リモートワークのデメリット

私なりに感じるデメリットを挙げてみます。

## 1.コミュニケーションロスがある

プログラミングをするぶんにおいては、チャット(Slack)とビデオ通話(zoom)があればコミュニケーションに困ることはありません。

とはいえ、現場にいるようなライブ感でメンバーとコミュニケーションを取ることはできません。ディレクション業務など、相当量のコミュニケーションを必要とする場合はかなり難しくなってくると思います。また、まだ経験の浅い駆け出しエンジニアなど、周りに助けられながら作業する場合も同様に難しいです。

zoomやGoogleハングアウトなどのビデオ通話はパソコン内の画面を共有するのにとても便利で、東京と田舎がリアルタイムにつながる様子は感動すら覚えます。
一方で、ライブカメラでホワイトボードに書かれた文字を映す際などは見えづらいときがあり、現場との認知のラグを感じる瞬間もあります。

## 2. 運動不足になる

リモートワークを始めると、私達が普段の移動にものすごいエネルギーを使っていたことに気づきます。

たまにオフィスに出社した日の夜は、心地良い疲労感でぐっすり眠れます笑
満員電車に乗ったり、階段を昇り降りしたり、想像以上に私達は『通勤』で様々な運動をしています。また、自宅はオフィスと比べて空間が狭いので、自ずと視点の移動も狭くなります。そのためか、夕方の目の疲れ具合が明らかに違います。

リモートワークでは自分で意識的に遠くを見るようにしたり、運動をしないと、長期的には健康に悪い影響が出てくるだろうなと感じます。

# リモートワークが誤解されていること

一方で、リモートワークが世間から誤解されてるな、と感じることもいくつかあります。

## 誤解1. 孤独になる

実際は東京のオフィスとビデオ通話を常時接続していて、画面を通してオフィスの様子や会話を視聴することができます。話しかけたい時はいつでもカメラとマイクをオンにすれば、オフィスのスピーカーに私の音声が流れてメンバーが反応してくれます。

例えばフルリモートではなく、週に一回はオフィスに出社するというスタイルにすれば、毎回新鮮な気持ちでメンバーと会えますし、むしろ適度な距離感で健全にチームワークを形成できる気がします。

## 誤解2. プライベートと仕事の区別がつかなくなる

WEBエンジニアの仕事の進め方全般に言えることですが、スケジュール管理がかなり重要になってきます。

私の場合は2週間ごとのスプリントを組んで製品開発にあたっているのですが、スプリント初期にチームでプランニングし、誰がいつまでに何をやるかを細かく計画するので、その日にやることが明確に決まっています。

逆にプランニングで想定しなかった仕様が後から出てきた場合は、リプランニングを行って計画を再調整します。
この調整は「自社開発」企業だからできることで、「受託開発」の場合はまずできません。これからリモートワークを始めたい方は、企業を選ぶ際のポイントにすると良いかもしれません。

私の場合、冒頭で紹介した一日のスケジュールのように、ほぼ定時で業務を処理できています。

※誤解を恐れずに言えば、これは個々人のスキルや現場の体制によっても変わってくるため、「人による」というのが正しいかもしれません。

# どうやってリモートワークの仕事を見つけたのか

リモートワークは一般の企業にはまだまだ普及していないというのが私の意見です。
リモートワーク自体は知っていても、「これまで前例が無いから」「色々と準備が大変そう」という未知への恐怖に似た反応が多く、なかなか具体的な話には進みません。

また、上場会社や、従業員がだいたい300人を超える企業になると、セキュリティに対する規制がとても厳しいところがほとんどです。
私が過去に参画していた現場では、支給されたパソコンにソフトをインストールするだけでも色々な部署の承認を取らねばならず、繁忙期などは申請から「1ヶ月後」にやっとインストールの許可が下りたということもありました。

セキュリティポリシーが非常に厳しい企業では、リモートワークのような自由な働き方はまだまだ許されていないというのが現状です。

## 多様な働き方に明るい東京の「スタートアップ企業」

実際、そのような問題はエンドポイントにセキュリティシステムを導入することで対策が可能です。

東京のベンチャーやスタートアップ系の企業では、リモートワークなどのエンジニアが望む「働き方」を提供することで付加価値を高め、優秀なエンジニアを採用しようと積極的です。

多様な働き方に明るいスタートアップ企業は、東京に集中しています。自分を売り込んで信用してもらえれば、良い条件の仕事を獲得できる可能性が大いにあります。

## 企業との接点を増やす

リモートワークに限らず、フリーランスで活躍するなら「クライアントとの接点を増やす」ということは心がけるべきです。
Qiitaやnoteにコンテンツを投稿したり、求人サービスに登録したり、自身の「チャネル」を増やすことで接点は増え、ときに魅力的なオファーが舞い込んでくるようになります。

## 私が登録している求人サービス

reworker

国内でリモートワーク専門に求人紹介をしているサービスはここだけだと思います。継続課金型なので企業は毎月一定額の料金で掲載できるため利用しやすく、ベンチャーやスタートアップ系の企業が多く利用しているイメージです。
※エンジニアはもちろん無料で利用できます

ビズリーチ

ハイエンド向けなので、リーダー候補など年収レンジが高めな求人が多いです。
登録して企業からスカウトを受けるぶんには無料で利用できるので、登録しているとまれにハイエンドなスカウトが入ってくるイメージです。

Stack Overflow Jobs

StackOverflowという、エンジニア向けのナレッジコミュニティが運営する求人サービスです。優秀なエンジニアとダイレクトに繋がれることで海外では割と人気なのですが、日本企業の求人はまだまだ少ない状況です。
ただ、ここに掲載する企業はアンテナが高めのイケてる企業が多い気がします。

# 今後、リモートワークは確実に増えていく

現在、国は「テレワーク」といった形で在宅勤務を推奨していますが、それとは関係なく、技術の進歩によってますますリモートワークは普及していきます。

チャットとビデオ通話で行なっている現在のコミュニケーションが、5G通信によって数十倍のデータ量になることを考えると、3DカメラとARメガネで空間を丸ごと通信(テレイグジスタンス)するような、「ほぼそこに居る」ライブ感でリモートワークが可能になると思います。

人と人の距離は遠すぎても親しくなれませんが、逆に近すぎても優しくなれないときがあります。技術やリモートワークという概念を活用して、一人でも多くの方が優しく生きられる社会になることを願っています。


おしまい

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