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【しいたけ.相談室】論破する人が苦手/みずがめ座・38歳女性からの相談

「しいたけ占い」で人気の占い師しいたけ.さんが、老若男女のお悩み相談、人生相談に、すっと心が軽くなるアドバイスをお届けするAERAの人気連載が、書籍『みんなのしいたけ.相談室』になりました!
 本に収録された、職場の人間関係から将来への不安、転職、家族や恋愛……などなど、さまざまなお悩みの中から選りすぐりのものをお届けする本連載。第1回は「論破する人が苦手」というお悩みをお届けします。

【今回の相談】

声が大きい人、口のうまい人が苦手です。どこのコミュニティーに行っても、弁が立つ人の意見が通るのは当然だとわかっていますが、「論破」「説得」した人がそんなに偉いのでしょうか。ネットでのケンカでも、就活や転職活動でも。自分にないスキルなのに、リスペクトすることができません。(女性/フリーランス/38歳/みずがめ座)

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【しいたけ.さんの答え】

■論破は大人に対抗するための武器。
「まだ中学生をされてるんですね」と寛容に

 まず、こういう人は、中学生だと思ってほしいんです。「論破する」「嫌みを言う」スキルは、中学生が大人に対抗するために持つ最初の武器。早い人は小学生かもしれません。

 学校の先生でも親でも、周りの大人に子どもが言われることって、「いいから黙ってやれ」じゃないですか。それに対して「それは法律で決まってるんですか」とか「誰が決めたんですか」とか言うようになる。

 で、こういう人に出会ったときには「あ、まだ中学生をされてるんですね」と思いましょう。ばかにするわけじゃなくて、それが必要な時期ってあるんですね。中学生ぐらいのお子さんを持つ親御さんって、きっとお子さんが悪魔に見えるときがあると思います。「パパの給料、安いよね」っていちばん言われたくないことを言われたりして。

 もちろん、ムカついていいと思います、それは。受け止める必要もない。そして「大きくなったなぁ」って眺めましょう。

 鳥が羽をバタバタさせて飛ぼうとしている様子をイメージしてください。巣立ちのために親をぶん殴ることも時には彼らに必要です。

 ツイッターやSNSでも、誰かを攻撃している人って、羽ばたこうとしてるんだと思います。だから「頑張ってください。こちらはもう中学卒業しましたよ」って心の中で思っておけばいいんです。

 すでに羽ばたく力を持っているのにぐるぐるパトロールして誰かに無差別にケチをつけている人は、飛び方を間違ってしまったんですね。先ほどから嫌みっぽい回答でごめんなさい。でも、いますよね。とにかくリングに乱入したくて、機会をうかがってる人。

 これは想像ですが、この相談者の方の「苦手な人」って、この方が本当は論破したいと思っている相手なんじゃないのかな。みずがめ座は本来、中学生の代表みたいな星座で、理屈が好きな人たちでもあるんです。だからこそ、フェアじゃない議論が許せないっていう面もあります。

 みずがめ座は生活の中で議論が必要で、ちゃんと話し合いたいっていう気持ちがある。そんなみずがめ座にとっては、今は受難の時代かもしれません。今、みんなあんまり面と向かっての議論って、したがらないから。

 でもそういうのが好きな人同士で、とことん話し合う会を作ったほうがいいですよ。議題としてはランキングを決めるのがおすすめです。都内でミーティングに向いているカフェベスト10とか。いかがでしょう。