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川田裕美の絶対ルール!喜ばれる手土産選びのコツは「相手の好みは気にしない」

 手土産を選ぶとき、たとえばチーズケーキ好きの人には、人気店のチーズケーキにしよう、と思うもの。でも、和菓子に詳しいことで知られる、あんこ好きのフリーアナウンサー川田裕美さんは、相手の好みではなく自分の好きな和菓子から選ぶことが多いそうです。その理由を川田さん初のビジネス書『ゆるめる準備――場にいい流れをつくる45のヒント』から、本文の一部を抜粋・改編して紹介します。(川田裕美さん写真撮影/朝日新聞出版 写真映像部・加藤夏子)

川田裕美著『ゆるめる準備』(朝日新聞出版)

■「自分が好きなもの」から探す

 仕事でもプライベートでも、手土産を渡したり、いただいたりする機会がよくあります。

 相手の顔を思い浮かべながら、「どんな手土産を持っていこうかなあ」と考えをめぐらせる時間は楽しいもの。また、「私が喜ぶかな」と選んでくださった手土産は、どんなものでもほんとうにうれしいです。

 自分が手土産を購入するときには、持参する先が、どのような場なのかをまず考えます。

 個別包装されていたほうが配りやすいのか、その場で切り分けたほうが楽しい時間を過ごせるのか。舞台やライブであればたくさんの方が差し入れをされるので、できるだけほかの人と重ならないように気をくばります。

 ただ、そういった前提をふまえたうえで、最終的に選ぶのは「自分の好きなもの」「自分が得意なジャンルの商品」です。

 手土産というと、つい相手が好きなものを持って行きたくなりませんか?

 私も以前はそうでした。ワインが好きな相手なら、ワインショップで店員さんのオススメを購入したり、ボトルのデザインで選んだり。自分がワインに詳しいのならいいのですが、そのような場合、自分よりも相手のほうがワインに精通しているケースがほとんどです。好きだからこそのこだわりがあったり、好き嫌いもあったりするかもしれません。珍しいワインだと思っていたものが一般に流通していたり、実はお祝いに向かない銘柄だったり……。

 このことに気づいてから私は、「相手の好みに合わせるのではなく、自分が自信を持ってオススメできるもの」を持っていくようにしています。

川田裕美さん(撮影/写真映像部・加藤夏子)

■私の定番手土産

 私自身は、あんこをはじめ和菓子が大好き。和菓子は日常的に食べているからこそ、洋菓子をいただくと新鮮です。いまでは販売されているお店も増えて、有名になりましたが、BAKEの「PRESS BUTTER SAND」を初めて食べたときは感激しました。

 その土地でしか手に入らないご当地ものや、なかなか予約がとれないお店の商品が喜ばれるのも、自分自身では手にとる機会が少ないから。

 手土産や差し入れ、プレゼントを贈るときは、自分の得意なジャンルで、「相手にも知ってほしい」「一緒に味わいたい」という素直な思いを大事にしてもいいのでは?

 ちなみに、私のお気に入りの定番手土産は、松島屋の「豆大福」、空いろの「つき」、あんやの「あんわらび」、亀十の「どら焼き」。もし、和菓子を探さなければ!という機会があれば、参考にしてみてください。

(構成/猪俣奈央子)


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