日記をつける
2024 12 5
突然日記をつけようと思い立ち、昨日noteに会員登録をした。
はじめ、ノート(これは紙を媒体とする日記を書く際に用いるやつ)を日記帳として日々の記録をつけようと企んで、ノートを探して家の中をうろうろした。
発見したノート5冊の全てが、どれも表から開いて2ページ目までと、裏から開いて1ページ目あたりになにか落書きやメモ書きが書かれていたので、すごくやる気を削がれた。
パラパラとめくると、7ページ毎くらいで空白とメモ書きが交互に来るノートもある。自分という人間が、その時書きたいページに文字を書いて、それが連なってからやっとノート一冊を「埋める」人間であったことを思い出した。
日記というと、月明かりの下の屋根裏部屋にて、ムーミントロールの独白がすらすらと白いページに刻まれていくような、そういういい匂いのする、いつでも眠たい気持ちになれる「よいもの」だと思っていた為、この速度の遅いぱらぱらマンガのようなノートにはひどく落胆して、新たな、まっさらなノートを買いに書店に行った。(おそらく、これを五冊分繰り返して今がある。)
家を出ようとまたうろうろしていると、恐ろしいことに鍵がどこにも見当たらず、また留守番を可能とするような知的生命体もおらず、結局、書店へ行くのを諦めた。多分ノートを探している時にどこかへやった。しょんぼりしたので、おやつのカゴからぶどうのハイチュウをいっこ袋から出して食べた。
もう色々面倒になってきてしまったので、床に寝転んでスマートフォンを触っていた所、note(これはインターネット上で文章等を投稿したり閲覧したりできるやつ)を見つけた。
埋めずに日記を作成できて、鍵がなくてもなんとかなって、負のノートも溜まらない、よいやつ。
そうそう、私、インターネットに自分の一部が切り落とされていく感覚を味わうのが好きだったんですよね。と、存在しない趣味を脳内に糊で塗り、会員登録をした。
今、会員登録の変換を「かんいんとうろく」で行おうとしてしまった。店員、定員、体育館、体育館……あ!!!体育館は「たいくかん」でも変換できた。サジェストに気を遣われている。やめてくれ。
分かるように、言語を扱う事に慣れている訳ではないが、気軽に「毎日何かを続ける」ことに手を出したくて日記を始めた。noteの形を取ったのは、持続の監視の目が欲しかったのかもしれない。ノートを買わないように。
よろしくお願いします。