見出し画像

ヤドカリ的な「会社から会社へ転職」の違和感。【毎日note】#4

転職活動を始めて、最終面接まで進んだ最初の会社で不採用になり、改めて心を落ち着けて考えることができた。本当に転職するのがベストなの?

会社から会社へ、まるでヤドカリみたいに所属する場所を変えたところで、私は満足するの?

(一応言っておくけど、沖縄の海辺のそこらじゅうにいるヤドカリたちは、とてもかわいい。あとマングローブのある水辺にいるシオマネキ↓も、干潟のミナミコメツキガニも、ちょっと引くくらいすごい数がいるけど、かわいいのだ)

私は現在、沖縄県の本島北部に住んでいて、今回に関して言えば、南部の、那覇市にある会社に応募していた。採用されたら始まる、都市部での暮らしに、良い想像も悪い想像もたくさんしていた。

交通渋滞、いやだな。寝るときも外の音がうるさそうだな。うわ、家賃も駐車場代も高いな。でもお店がいっぱいあって絶対楽しい。案外海も近い。空港も近い。南部の釣り場を開拓できるな。

けっこう、良い想像の方が多かったな。

つまり、仕事も住まいも人間関係も、がらりと変わることに過度な期待をしていた。それでまた自分の新しい可能性が見いだせるはずだと。

転職が、私に転機をもたらしてくれると。

子どもの頃から、両親が自営業でがんばっている姿を見てきたからだろうか。

大学生のころ、フラットな異業種交流会に参加して、フリーランスの方や経営者の方とたくさん出会ってきたからだろうか。

アダンや月桃の葉から、パナマ帽や装身具をコツコツと紡ぐ石垣島の母を、今も見ているからだろうか。コーヒー焙煎やカフェ運営や農業で、今もひとり理想の道を歩み続ける父を、遠くから見つめているからだろうか。

会社から会社へ、ヤドカリのように住み着く宿を変えるだけで、自分が変わるなんて、先へ進めると思うなんて、ムシがいいと感じる自分がいる。

もっと自分で、何かできないの。何もできないなりに、何かできないの。

こんなんじゃ、一生ただただ雇ってくれる会社を転々とするだけじゃないの?それでも、ご飯が食べられればそれでいいって考えもある。でも私はなんだか腑に落ちない。他人本位、みたいな感覚に近い。

会社組織というものに所属しなくても、自分の足で立てないの?

まだまだ探り足りない。試したりない。専門的なスキルも、誇れるような経歴もないけれど。

だから毎日noteを始めた。赤の他人から天の声を待つより、ずっといい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?